1.《ネタバレ》 小4男子と母親で見に行きました。母親からの感想です。つまんないです。
実写(人は実写・妖怪はCG)とアニメの混合がウリの映画ですが、これが大きく外しています。ヒットアニメを実写にするとつまらなくなる典型例だと思います。割合にして、アニメ部分より実写のほうがずっと多く感じたので、つまらない映画を延々と見させられている気がしました。
実写版クマ、カンチ、人面犬、エンマ、ぬらり、ケータの両親、イナホはちょっと出てくるだけで、あまり物語には関係ありません。実写版で延々と出てくるのは、ケータと、この映画オリジナルのカナミという女の子。このカナミは才能あるバレリーナだが、交通事故で足をケガして、歩けるけど、また以前のように踊れるようにはなれないと思い込み、その怨念がアニメと実写の混乱をもたらしているというストーリー。
はっきり言って、カナミはこの映画に初めて出てきたので、まったく親しみがわかず、全然応援する気になれません。リハビリすれば踊れるようになる見込みがあるのに、不幸にひたっている。ここで普通の妖怪ウォッチのノリなら、サーチすればドンヨリーヌが出てくるのですが、そういうこともない。普通の話になっちゃってるところが、妖怪ウォッチファンとしては期待はずれ。
それに、踊れなくなったバレリーナという設定が、幼稚園・小学生男子にきわめてウケが悪い。バレエの話のところでは、映画館の中であくびをしたり、のびをする姿があちこちで見られました。
映画の第1作・第2作のように純粋にアニメだけで作ってくれたほうがどんなによかったか。実写とアニメを行ったり来たりすると、そのたびに気持ちが途切れちゃうので盛り上がりません。アニメに飽きたファンを呼び戻すための策だったかもしれませんが、完全に裏目に出ています。
ラストではエンマとぬらりが第4作の制作を発表。次回作はまともな妖怪ウォッチがみたいです。
オープニングの曲はゲラゲラポー。エンディングは、ようかいたいそう第一。聞き慣れた曲でほっとしました。実写版のケータの家とか、アニメに合わせて建てたんでしょうか。
CGの妖怪たちは意外にかわいかったです。特にコマさんは、もたもたした感じがそのまんまで超かわいい。エンディングの「ようかいたいそう第一」は実写版ケータとCGの妖怪たちが踊っていますが、最初のうちはうまく踊れなかったコマさんがだんだんにうまくなっていくのが芸が細かい。エスカレータに乗れないシーンの実写版再現も笑えました。
同時上映のスナックワールドは要らないです。