2.《ネタバレ》 外国で評価される以前には、日本では話題になってもいなかった映画。 理由がわかりました。
これは、売れません。
見せ場なし、意外性なし、起伏なし、エロは・・変に多くて、お茶の間には無理。
雰囲気は昭和の映画ですね。 カメラワークも大人しいというより手抜き。
セックスシーンが多いのに、絶対胸は見せない。下だけ脱いでって、俳優の都合だけでしょ。
原作は知りません。ただ、この映画自体が、小説の文字読んでるみたいなもの。
延々と会話ばかりで、間に間延びした風景描写。風景は外国人には日本の観光ムービーみたいでウケるの?
クライマックスは、一体どこなのか・・? 雪の中で、家福がベソかいてるシーン?
それとも、舞台でワーニャを演じるシーン?
家福が泣きべそをかくに至るシーンなんか酷いものだ。棒読みのような会話の応酬。カンペ見てるの?
演劇の稽古の初期に、台本読み合わせしてて、棒読みでやれと拘っているけど、あれが伏線なの?
だとして、意味あるのかソレ? 結局不自然な会話で泣き出されて、見てるコッチが困ってしまった。
モロに西島君のドラマ「真犯人フラグ」の相良凌介そのものでした。見てて萎えちまった。
妻とセックスはできるけど、コミュニケーションは上っ面だけで、気のいい夫を演じていただけの家福。
妻はそれが不満なのかわからないが、浮気にドはまり。子供失った後遺症は言い訳でしかない。
すれ違う夫婦仲は、妻の突然死でエンド。家福は責任に苛まれつつ喪失感を引きずる毎日。
出会ったのは、死んだ娘が生きていれば同い年の女性ドライバー。こちらも、生い立ちの不遇から
トラウマと十字架を背負っていた。 で、互いにカミングアウトの末に共感、抱き合って号泣。
話は判るんだけど、引っ張り過ぎだし、絵がつまらない。 映画なのに、思い出話聞かされただけの展開。
まあ、土砂崩れ災害の話を、映画だからと映像化したところで、家福にすれば言葉で聞いただけなんだから
リアルではないとも言える。 ただねえ・・ 映画としては、会話だけって・・ねえ・・。
まあー撮影は楽だよね。 予算かからない。
いずれ、この話で3時間も引っ張ったのは間違いでしょう。娯楽映画の対極に位置してる。
ただ、なんだかんだ言ってもヨーロッパの評論家にはウケそうだ。あと、ハルキストにもかな・・。
娯楽映画好きの自分にはこの点数。 アカデミーノミネートは、マジ意外です。