1.《ネタバレ》 工場労働者の黒沢年男と小商店に勤める酒井和歌子との恋と成長を描いた青春映画。ということのはずなのですがこの映画、主人公黒沢年男の「ちょっと子供っぽくてやんちゃ」という人物設定をやりすぎて失敗してます。だって、冒頭いきなりから見ず知らずの女の子(これが酒井和歌子)の背後へ奇声をあげつつ駆け寄り、突き飛ばして倒しちゃうんですよ。それでケガまでさせてしまう。これがふたりのめぐりあい、って単なる通り魔でしょ。警察呼ばれて捕まるぞ。その後もこの主人公は、自分が振られた女が恋人と歩いていたら石を投げて当てたり、歌声喫茶の舞台上で熱唱している人にピーナツ投げたり、自分の母親が誕生日を覚えてくれていなかったといって本気でスネたりします。20代前半という設定みたいですが、精神年齢小学校低学年で止まってます。最初から最後まで主人公についていけず終わった映画でした。