4.《ネタバレ》 ちょっとどう評価してよいのか困る作品。
映画として見れば、なんかドキュメンタリーっぽく粗い編集で
「命あるものを頂くという意味」という根底のテーマがわかりやすいから、なんとかついていけているだけで、映画自体の出来は正直悪いと思う。
実話ベースらしいのですが、どこまで脚色したのでしょう?
まぁ、色々考えさせられるんですよ。
自分達の飼っていた豚を食うが善か、食わぬが善か。
子供達にその選択を迫るのは正直、酷で、酷だからこそ命の意味について真剣に考えるというテーマがあるわけなんだけど、
ちょっと許せない部分があって、
妻夫木聡演じる先生は、あんな大胆な命題を子供達につきつけて置きながら本人がブレにブレるんですよね。
こんな教育をするな、とは言わない。でも、一歩間違えれば子供達にトラウマを与えかねない、この方法は絶対に大人はブレてはいけないのだ。
どれだけの批判を浴びようが、子供達から何の支持も一切もらえなかろうが、絶対ブレてはいけない。
ところが、この先生はブレにブレて下級生まで巻き込む始末。
正直、立派な教育だとは思えなかったな。脚色の部分だとしてもOK出しては行けない脚本だと思う。
あと、卒業を間近に控えて多数決で丁度半分に割れるなんて、
やはり、この先生の器では抱えきれていない教育方法だったのではないか?
そんなことを考えていたから、
最後のトラックを追いかけるスローモーションのシーンは妙にしらけてしまった。