1.《ネタバレ》 一言で言うと中途半端。
人物描写がイマイチ。
たとえば仲と中尾が恋に落ちるのだが、全く感情移入できませんでした。
淡々、かつ、ダラダラした演出なんだよね。テンポも悪い。
例のバスのシーンではうるっときましたが、上記の描写がもっとすごければ、
ウルどころじゃなかったと思う。下手な演出が仲里依紗の演技のうまさを無駄にしてしまいました。
もったいない。
それから、監督も脚本家も70年代に青春を送った人じゃないんじゃないかなあ?
私はモロ70年代が思春期だったわけだが・・・
なんか時代描写が、あまりに典型的で、これも淡泊。研究不足。
せつなくなるくらいの懐かしさがほしいところ。
あと、中尾とカメラマンの青木の酔っぱらいながらの議論シーンは脚本が手抜きだと思う。
なにを言ってるのかと思ったらなにも意味のあることを言ってない。
役者のアドリブに適当に任せたのではないだろうか。
最近山田太一のあるドラマを見直していたのだが、彼の脚本は、ほんと
こういう細かい部分まできっちりとおもしろく書いてる。
見習って欲しい。
ラストは大逆転、すさまじいカタルシスがほしかったが、それもなかった。
とにかく草食系映画みたい。
そろそろタイムトラベルのルールをすっ飛ばす・・というか逆手にとるような・・
破天荒な時をかける少女を見てみたいもんだ。
実は、そういうストーリーは仲が1番似合うのに・・。
ああ・・もったいない。