1.《ネタバレ》 面白くない。原作ファンには納得のいかない部分が多いと思う。
「岸本」の「コピーと本人の両方が存在する」という重要な設定がカットされているのがまず不満。
「怒りんぼう星人編」は原作ではすごく面白いのに、この映画ではテンポが悪い上に煮え切らない展開です。
ただ、漫画と違った良い点も。
主人公は「人には必ず役目がある、その能力を最大限に発揮できる場所がある」うんぬん言っていましたが、作中で3回も繰り返します(会社の面接でも言う)。
こういう日本映画にありがちな登場人物が「ベラベラ思ったことをしゃべる」のは個人的にはあんまり好きじゃないです。
ですが、「彼は弱い奴は助けてやる」という信念も持っています。彼が担いたいのはそう言った役目でしょう。
おこりんぼう星人編で、「俺に任せて逃げとけ」と言うシーンに生かされていました。
この主人公のモノローグは、格好いいというよりも、エゴイスティックなものなのです。
続編でこの設定が重要に、あるいは悲劇になるのかもしれません。
これは原作にはない描写、悪くないと思います。
・主人公の二宮君と、「西君」役の本郷奏多の演技の上手さ
・「岸本」役の夏菜のプロポーションの良さ
・「田中星人」の動きのキモさとテカり具合
も最高だった。でもやっぱり他は不満だらけです。