1.《ネタバレ》 「南極」と「横道」を先に観ていたので期待感がありましたが、私にはイマイチでした。会話がもどかしかったのです。冒頭の「本番中なんで…」「はい?」を何度も繰り返したり、小栗クンが自分の立場をいつまでたっても説明しない辺りがそれです。常識的な手順から外れたやり取りだと思います。かなり無理矢理にコミュニケーションを停滞させて、ストーリーを作っている気がしました。
小栗クンが悩んでいる理由も良く分からなかった。低予算映画を押し付けられた代打のカントクなのかとも思ったけど、そうでも無いみたい。自信が無かっただけなんですかね? 自信が無いのは内面の問題だから仕方がないとしても、それが本作のように現場で態度に出たら大問題で、ありえないシチュエーションを設定していると思います。
地方の方が「物珍しさ」で映画に協力するのは分かります。時間に余裕があればみんな協力するでしょう。でも、それで成立する映画って云うのもどうかと思う。
気難しいこと言ってますが、気になるところがいくつかあって、この監督の持ち味が本作に関してはマイナスに映りました。