1.《ネタバレ》 冒頭から妙にハイテンションな杉下右京にコメディ映画の様におどけた音楽が今回はコメディ調なのかと思った それならそれでも全然かまわないとも思った しかし絶海の孤島で起きる連続殺人みたいな展開を期待したら見事に裏切られる 途中から参加したいつものお約束メンバーが孤島で勢揃いしちゃったぐらいまでがもっとも期待が膨らんで一番面白かった このまま「そして誰もいなくなった」的な展開になるのかとワクワクしたが、あっというまに勢揃いした主要キャストが一気に東京に連れ戻されたあたりから急速に失速する 孤島で訓練していた私兵達がただの軍マニアのキチガイ達だとわかったら見る気が失せた ここで訓練する意義がまったく無いじゃないか 何故、彼らが国防が自衛隊じゃ駄目だと思った理由を描かなかったのか テロ組織じゃないなら秘密兵器がBC兵器なのは変だろ BC兵器は国防の為の兵器からは程遠くて完全にテロの道具である 兵隊と隊長の人間関係も全く描かれないので何故このキチガイ隊長に部下が付いて来ているのかもわからない 相棒シリーズに一貫して有る犯罪者のどうしようもない哀しさもまるで無い もっと、私兵として集まった彼らの哀しい過去があるべきだ 最後まで見ても隊長の伊原剛志がキチガイの軍オタを一歩も出ないのは驚いた まさかこんな脳天気な軍バカ達がただ集まって、もっとも簡単に出来るBC兵器を使う気も無く、ただ持っているというだけと言うオチとは しかもそれをどう使おうと言うビジョンすらもないので、テロリストにもなり得ない 蓋を開ければ、ただの軍オタ達の集まりにバカな隊長が暴走して、ひと一人を殺しただけというほんとにつまらない物語だったことには唖然とした