1.《ネタバレ》 原作を読んでから10年近く経っているためそこまではっきりと内容を把握している訳ではないが、この映画を観て思ったのは、あれこんな内容だったっけ?という事だった。
ヒロインが酒に強い。
これは覚えているが、あんなに大勢を引き連れて何軒もハシゴして、偽電気ブラン飲み対決をしたり、詭弁踊りを繰り広げるような彼女だったっけ?
全体的にあまりにドタバタしすぎていて落ち着かない。たしかに原作もドタバタしていたけど、いざ映像で見せられると思っていたのと違うというか、主人公が星野源ていうのもあざといし、あーだこーだ…
あと、原作では一年を通して黒髪の乙女を追い続けた主人公の煮えきらなさというか一途な恋愛がじっくり描かれていたはずだが、この映画では一夜の設定にしてしまった為に、事ラブストーリー的要素においてはやはり単なる一目惚れの物語としかならないので根本的に話が違ってくるのである。むしろ、この制作者は恋愛要素はおまけと考えているのかと思うほどに古本市や文化祭といったサブカル的方面にばかり力を入れているので、これは原作改変と言われても仕方のないところ。特にこの映画のクライマックス(と思われる)文化祭の演劇シーンのつまらなさは異常!
う〜ん、なんか思い描いていたのと違うと文句ばかり言ってしまうのは悪い癖だな…反省。