1.《ネタバレ》 どこかで既視感がと思ったら「渡る世間は鬼ばかり」の米国青春版なんだと思います。皆が皆、それぞれの価値観や立場で正しいんです。
でも渡鬼もそうですが、ベースとして常識、例えば日本で言うと「親の面倒は長男が」なんていう共通認識があってこそ成り立ちます。
この映画では17歳の田舎娘がニューヨークの大学を目指すわけですが、この行為は皆が夢見るものなのか、どれくらいの経済負担を強いられるのかといった米国人では当たり前の共通認識が分からない日本人にとっては、この映画の3割程度しか理解できないのではないかと思います。
壮大な夢なんだろうと理解しても、彼女はそのための努力をしているように見えないですしね、共感できません。
米国での17歳の青春のスタンダードも、グレ方も良く分からないですしね。
本来は懐かしい感じを覚えながら感動するのでしょうが、われわれ日本人には理解しがたいですよね。