9.今さらながら初見。ストーリーには最初から期待していなくて、とにかくバブルの雰囲気を味わえたらいいな、ぐらいの感覚だったのですが、見事に裏切られました。
これは映画そのものが悪いというより、30年前より今のほうがずっと豊かだという、ただそれだけの話ですが。クルーザーの名前に「Amazon」なんて、今では誰もつけないでしょう。公衆電話とか肩掛けの移動電話とかが登場していましたが、今ではスマホを持っていないほうが珍しい。それから夜のシーンが多かったけれど、街や店のなんとも暗いこと。まるで北朝鮮です。
とうわけで、我々はけっこういい時代に生きてるということを再確認できました。わざわざ海底に潜って大金を探さなくても、「Amazon」でたいていのものは手に入るし。たとえ1人あたりGDPのランキングが大きく凋落し、エネルギー不足やら少子高齢化やら問題は山積していても、案外バブル時代よりいい暮らしをしているのではないかと。まあいつまで続くかわかりませんが。
それと、伊武雅刀が色恋沙汰に加わっているあたりに時代を感じます。