2.《ネタバレ》 7作目。B級を通り越してC級になってしまった。
多少の矛盾はテンポよく流す軽快なシナリオ、を狙ったつもりなんだろうが、設定や出演者の行動があまりにも???過ぎて、流せないシナリオになっている。
全体的な明るさや、ちょっとした軽いセリフも、テンポよく流せれば効果大だが、あまりにも変な行動に引っかかってしまい、真面目な顔でコントをしているようにしか見えない。
実は、子供の頃映画館で見た初めてのゴジラ映画だったのだが、ほとんど中身の記憶が残っていなかったのは、今回改めて見直すと、身を震わせる恐怖もなく、完全子供向けでもない単なるドタバタ劇のシナリオが原因だったように思う。
第6作怪獣大戦争で、冒険活劇としていい兆しが見えたのに、ここで間違った方向に突っ走ってしまったようだ。 CGのない時代にあれだけ水を多用した特撮技術は職人芸を感じるだけに残念。
いっそのこと、特撮ももっと突っ込みどころ満載にしてくれれば、いたるところ突っ込みながら見ることができて、大映のガッパ、松竹のギララのように、逆にもっと楽しめたかもしれない。
あと、インファント島の小美人がザ・ピーナッツじゃないのは完全にマイナスポイント。