3.いささか設定に無理があるし、法廷劇にしたかった訳でもなさそうだし、サスペンスと言うほどの緊張感は無いでしょ。被告と弁護人の恋愛になるわけでもなくて当然ながら派手なアクションなんて望めない。政治的に何か訴えるものがある訳でもない。本当に中途半端なんですよ。でも困ったことに中途半端に面白いんですよ。(笑)敢えて言うなれば、ものすごく偏った映画ですよね。なんか出てくる中国警察官が70年代の映画に出てくるアメリカの片田舎の警察官そっくりだし、おまけに「ランボー」のパクリと言われてもおかしくないカットもあるしね。全然こういうところを制作は気にしないんでしょうね。コメディ以外でこんなに海外の警察と司法を侮辱した映画も珍しいよね。まぁ侮辱して無いと、この映画は成立できないんだけどね。しかしあれほど無能なアメリカ大使館員ってのは笑えたなぁ。まるで亡命希望者を守りもせず国際的に非難されたどこぞの国みたいだよね。