1.警察の拷問による強制的自白、そして自白を主な証拠とすることにより誘発される冤罪。
それらの問題点を分かりやすく世に提示した勇気ある作品。
その社会的功績の大きさは凄まじいものがあるだろうし、それを実現させた今井正監督の勇気と心意気には感服するが、作品の面白味としてみてみると、いまいちな内容である。
なんでかと言えば、とにかく内容が固いのだ。
社会派劇は嫌いではないが、ここまで真面目に突っ走られると、観ていてどうしても飽きがきてしまう。
それに出演陣に華がない。
美しい女性が出てこない!
それが大問題!
菅井一郎に山村聰当たりも辛気くさいし、飯田蝶子や左幸子もくどかった。