1.《ネタバレ》 恋愛系サスペンスかと思って観ていたら、終盤は完全にサイコ・スリラーの様でしたね。ただ肝心の結末部分に関しては、ソレっぽいコトを言ってドヤ顔を決め込んで居るだけでお話としては全くケリを付けられていない、と言ってよいでしょう。オシャレ不条理映画とでもゆーならまだしも、ここまで思わせぶりな描写を積み重ねてサスペンス風をカマしておいてこのオチは無いっしょ、とゆーのが個人的結論ですかね(私にとって、モヤっと終わるサスペンスとノンアルコールビールほどに存在価値の分からないものは無いのです)。
ただ、百歩譲ってオシャレ不条理映画と看做すならば、そのオシャレで耽美エロティックな映像面の出来はかなり高水準だったと言ってもよいのではないかと。主演女優さんは単純に美人で、細身でちょっと神経質そうな感じも役柄に非常にマッチしてて、かつ体を張った演技も結構凄めだったので、そこら辺は諸々フツーに褒められるトコロですし。お話の完成度か、映像美&空気感の完成度か、どっちをより重視するかで全体の評価も大きく変わってくる、という作品に思います。