12.《ネタバレ》 いや、いまテレビで見てきたので^^;
う-ん、、、山本周五郎原作なんで話の筋は実は読めてしまう所が有るんですよね。この映画。
確かに最初の宴会シーンは秀逸です。老人が夜鷹に食って掛るシーンや
即興でトンチキ始める貧窮の人々。これはかなりグッと来ました。
また、寺尾聡の剣術家もハマリ役ですしそれを見守る宮崎美子も良いんですが。。。
なーんでしょうねぇ。あまりに話の筋がスタンダード過ぎて印象に残らないというか。。。
いや、山周小説知ってる人はかなり退屈だったんじゃないかと思います。。。
あと私が違和感有ったのは主人公が町道場の連中に襲われてやむなく峰打ちでやっつけるんですが
主人公が切り付けて来る敵の刃先を避けた拍子にその刃先が向こう側に居た者の首をを切ってしまう。
つまり敵同士の同士討ちにしても1人死んでしまいます。
それに対して人の良い主人公は何のリアクションもしない。
無表情で死んだ者にも一瞥もぜずに立ち去ってしまう。。。
これにはどうにも違和感が最後まで付きまといました。
このキャラなら「しまった!!」と言う表情をするのがお約束だと思うんですが。。。
その他どう見ても素人っぽい棒読み演技の殿様とかはちょっとアレでしたね。。。
ただ御前試合の殺陣とかはさすがに黒澤監督のスタッフさん達が演出しただけ有ってかなり素晴らしいです。
所々見所は有るんですが見終わった全体的な印象が薄い。
それが残念な所でした。