2.《ネタバレ》 子役と青年役がとても似てて絶妙のキャスティングだなと思っていたら、同一人物だったとは。
成長していく役者に応じて12年間という長いスパンで撮影しているのは、その労力に感心する。
内容は一般的なアメリカ人の回顧映像のよう。
身近で普遍的、誰にも思い当たるような「あるあるネタ」が盛り込まれているので、なんだかアルバムを見て懐かしむような気持ちにもなる。
それはそれでいいのかもしれないが、ただそれだけで終わっている気がしないでもない。
成長してからの主人公の陰キャラがちょっと鼻につく。
母親の二番目の夫は高圧的で嫌なヤツだから嫌われるのもわかる。
でも、三番目の夫が酔って主人公に絡んだシーンでは、どちらかといえば主人公よりも義父のほうに少し共感してしまった。
この二人はタイプも全然違うから相性も合わないのだろうけど、あれだけかわいげがなく懐かない義理の息子にはストレスも溜まってしまうだろう。
もっとも、母が離婚を重ねてそのたびに父が変わる子供も、迷惑な話だろうけど。