2.《ネタバレ》 【ネタバレ有】
この映画には二度の逆転シーンがある。
一度目は、恐らく見ていた誰もが推理できると思われる展開。
正直、息子が第一級殺人で有罪になってしまうかも知れないのに、こんな強烈な賭に出る母親がいたら恐ろしい。
突然息子が帰宅したため、仕方なく計画変更したことは読み取れるけど、どんなにキアヌを信じていたとしても、あり得ない・・・と思う。レネーの正当防衛にするつもりだったんだろうけど・・・息子が「身代わりになる」と言いだすことを予測して計画を立てたのだとしたら、怖すぎる。
二度目の逆転は、個人的に初めて目にする展開だったからまんまと騙されたけど、ほとんど伏線がない。(「誰もが嘘をつく」とかいう前振りだけだと思う)
一つも無駄な描写がないが、その代わりに説明が極端に少ない。
しっかりと行間を埋めながら見ないと、置いてけぼりになる可能性大。
弁護士と検事の掛け合いや、周到なストーリーを楽しむ映画ではないけれど、見て損はしない。