1.《ネタバレ》 そのテンポの良さと世界観で面白かったSAOシリーズ。
今回の劇場版もまた新しいゲームをプレイするのですが、未だにソードアートオンラインは人々を縛り続ける。
オーディナルスケールは拡張現実(AR)を使ったゲームという事で仮想現実(VR)では強かったキリト君もたじたじ。いかにも体育会系なゲームですな。
そんな中起こる事件は以外とスローペース、おかげで地味で何が起こっているかわかりにくく、アスナとのイチャイチャするシーンも多く、全体的に長いのもあって結構ダレます。
最初は転んだりイイ所無しのキリト君もやるべき事が定まった瞬間やたら強くなるのもちょっと不思議でした。道場で練習するシーンも一瞬ありますが、もうちょっと汗水流して道場で剣を振り回してくれたらなと思っちゃいますね。
そして本シリーズの売りでもあるアクションシーンはARでの戦闘がメインで、どうしても外連味のある派手なアクションが抑えられ、地に足の着いた戦闘が多かったのが残念です。その分ラストバトルではこれでもかとVR上でのテンションの高いオールスターバトルで非常に楽しめました。派手!サービス!御都合主義!でもイイっ!
しかしさすがは劇場版、映像は凄い事になっていますね。協賛企業も多い事で想像以上にリアルな東京描写も現実感が出ていて素晴らしいです。
AR描写もかなり面白く、リアルな背景と相まって非常に本物っぽくて素晴らしいです。キャラクターの扱いなどはムラなく登場しているのもとても嬉しい。
最後は「なんかノリと勢いで解決!」な具合でラスボスを倒して解決という、若干説明不足と急ぎ足な展開でしたが。
本作はアニメ版に比べるとだいぶ荒削りな作品でしたが奇麗に風呂敷が畳まれているのでなんだかんだ後味良く見終える事が出来ました。これからの展開も楽しみですね。