2.《ネタバレ》 ダイアン・レインはこれがデビュー作だそうですが、さすが天才子役と称賛されただけあって実に瑞々しい溌剌とした演技が素晴らしい! もっとも、相手役のテロニアス・べアールや友達の子役は素人を起用しているので、よけいに彼女の演技が輝いているのかも。『小さな恋のメロディ』『フレンズ/ポールとミシェル』と本作が自分の中では70年代の三大ティーンズラブストーリーですが、その中では本作は他の2作より落ちる評価になります。名匠ロイ・ヒルだけあってそつがないストーリーテリングだしジョルジュ・ドルリューの音楽も良いのですが、物語が大人の目線で描かれちゃってるのがちょっと不満ですね。テロニアス・べアールを映画狂にした設定も、『明日に向かって撃て!』や『スティング』を引用したいがための様で、あまり映画全体に活きてこないのが残念。ローレンス・オリヴィエも、もっと活躍させた方が良かったのではとも思いました。オールドファンには懐かしのブロデリック・クロフォードが本人役で登場し、セルフ・パロディでアル中ぶりを見せてくれるのはまあご愛敬ですか。