6.《ネタバレ》 構想10年、製作費20億円を投入。気合いを入れた篠田監督の引退作品って言うから期待したんですけどねぇ。
まず「逮捕される所から始まるのかよ」と思いました。もっとドラマチックな物を期待していたからです。
ドキュメンタリーなら「その時歴史が動いた」で充分ですからね。
個人的に回想シーンで綴るストーリーっていうのは、余りドラマチックに感じないからキライなんです。
もっともっとドラマチックに描いてほしかったですね。
淡々とした内容で、3時間もかけて見ごたえがない映画というのは正直がっかりきますからね。
スメドレーと尾崎、ゾルゲの女遊び、クラウセンとヴェケリッチ、etc...など数々の細かいドラマがありました。
とても重要で欠かせない部分が多いのですが、まとまりがない様に感じました。
構想10年という監督の気合いが伝わってこなかったです。
個人的に、ゾルゲは何よりも社会主義祖国ソ連を優先し、尾崎は祖国や家族よりも友人を優先させた。
というのは有名な話ですが、この分かりにくい事実を、もっとドラマチックに描いてほしかったですね。