3.《ネタバレ》 友人の一番のオススメ映画ということで鑑賞。
それまでに見たヤクザ&ギャング映画とは違う、とてもリアルなアウトロー像。
ヤクザ者の弱さ、やるせなさが滲み出ている。
足ることを知らない人間の焦りと哀しさ。
バーゲンに並んでいる女の姿を見て、背を向けて歩き出す竜二。
それを見送る女がすべてを悟って受け入れている様子なのがとても不憫でせつない。
そんな男に惚れたのが悪いといえばそれまでだけど。
竜二を全然カッコいいとも思わないし決して好きなタイプの映画ではないが、なにか心に残るような。
長渕剛のヤクザものドラマを見ると本作の影響を受けているのがよくわかる。
この作品を作るために生まれてきたような金子正次の人生にも思いを馳せてしまう。
滑舌が悪くてセリフの聞き取りにくいところが難点。