1.《ネタバレ》 とある13日の金曜日の夜のベルリン。おかしな登場人物が入り乱れるおかしな一夜を描いたドタバタサスペンス・コメディ。
監督はカウリスマキのお兄さんの方です。監督といえば、本作にはヴェンダースやジャームッシュといった巨匠がカメオ出演しています。
一言、二言ですがちゃんと台詞もあるのでどこで出てくるかは分かりやすいです。
あるタクシードライバーがギャングの抗争に巻き込まれ、客として乗せたフランス人ギャングが死んでしまい、
タクシーには組織の金が残されてしまったものだからさあ、大変!
アメリカ人ギャングのボスに、フランス人ギャングに、フィンランド人タクシードライバーに、
ロシア人の友人に、イタリア人の妻とじいさんに双子の赤ちゃんに・・・。
多くの移民が暮らすベルリンの事情を背景に多くの人を巻き込みながら夜がドタバタと更けていく。
その中でも酒飲みで陽気なイタリア人のじいさんはそれらしい、いい味を出しています。
ゆるい独特の作風が持ち味であるジャームッシュがカメオ出演してますが、本作もゆる~い作品の空気が心地よい。
この作品、弟アキのシュールなコメディセンスで撮られても面白くなったんじゃないかな。
アキさん、お兄さんの監督作をリメイクなんていかがでしょうか・・・?