2.認知心理学の研究によりますと、人間が視覚によって空間を認識する能力は生まれながらのものではなく、経験によって次第に身についていくものだそうで、赤ちゃんも最初は「高さ」というものを認識しておらず、段差から落っこちたりする経験を通してその危険性を学んで行くものなのだそうです。それはこの映画にもよく表れております・・・と言っていいのか? 町に飛び出した危険知らずの赤ちゃんと、それを追いかける誘拐犯たちのドタバタ喜劇であります。赤ちゃんが無心に飛び込む危険地帯(なかでももっとも危険なのはオバチャンのバッグの中?)、追いかける大人たちもそこに足を踏み入れ、その度にひどい目にあってしまう。という、話だけ聞けば面白そうですが、実際には同じようなネタばかりが続く、少々苦しい映画でした。ただ、この映画から得られるもっとも重要な教訓は、「子供の相手をするときは、何よりもまず股間をガードせよ」ということでしょう。いや、ほんとに。