13.原作を読んでからの観賞。 やっぱり村上春樹の文学を映像化するのは無理だと感じた。 ーーーー 2024年3月 原作を約15年ぶりに通しで再読したので、映画も再鑑賞しました。(原作を20歳と35歳で読んだ時は全然感じ方が違って面白かったです) ほとんど映画覚えてなかったんですが、小説とわずかな過去の記憶を補完しあってみてました。 2時間越えなんですけど、退屈せずに最後まですんなり見ることができました。村上作品の小説は魅力的に感じるのですが、言葉で言うとやっぱり、うーん違うって感じです。 再読して好きなシーンが3箇所あるのですが、そこが映画ではなくて残念。 ①突撃隊が魅力的に描かれていないこと。 ②ミドリの父親との病室での会話が描かれていないこと。 ③永沢がスペイン語の勉強をしているところが描かれていないこと。 あとやっぱり原作でも、疑問になってるところが解決されず。 なぜレイコさんは、ワタナベと寝たんでしょうか。。 時が経って、また読み直すと気づくのかも知れないです。。。 2点→6点に変更 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 6点(2017-12-03 13:33:38) |
12.《ネタバレ》 原作未読ですが、その他村上春樹さんの作品は最近読んで結構ハマってます「海辺のカフカ」「パン屋再襲撃」しか読んだことが無いけどね、本作はそれほど面白い雰囲気の作品ではないけど退屈するでもなく妙に引き込まれるものがありました、他作品でもを読んでいなかったら全く楽しめなかったかもしれない。本作の小説は買ってあり良いきっかけになったので、読んでみたいと思います。 【再鑑賞】実は初めて観たつもりでレビュー書こうと思って、皆さんのレビューを読んでると、自分に似た環境の人が居るなとおもったら自分だった(爆) 結局、ノルウェイの森の原作は読んでいない、別の「ハードボイルドなんたら?」は読みました。前回は引き込まれるものがあったみたいだけど、今回は。。。原作を読んでみようという意欲も沸いてこない感じです。鑑賞するタイミングで評価は大きく変わるという事があるんだなぁと改めて感じております。 それにしても、初見と思って観始めても大概は途中で気が付きます。全く気が付かなかった再鑑賞したのは初めてで不思議な気分です。 採点は変更しませんが、今回4~5点にしようと思っていました。 【ないとれいん】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-29 08:51:09) |
11.これはちょっと無理があるのでは、、、。原作が好きで何度も読み込んだせいもあるだろうが、少し残念な気分。2冊の小説を約二時間でまとめるのは厳しいのではないかと思う。文学は文学にしか表現できないこともあるし、映画には映画のそれがある。結局、重複した部分を表現することになり、結果ときて中途半端になってしまう。映画としては首を捻るものだった。ただ、雰囲気、それは小説に通じるものがあった。もちろん、原作に近いから良い、というわけではないのだけれど。 【lalala】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-15 01:38:52) |
10.《ネタバレ》 繊細さを感じる作りだった。 ヒロインの演技は圧巻だったが、ミドリのは残念過ぎた。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-09 23:43:03) |
9.《ネタバレ》 そうです。そうなんです。村上小説の主人公は、なぜかいつもモテモテなんです(笑)。にしても、原作や村上春樹の小説など一度も読まずにこの映画を見る人は、ただの優柔不断男と病んでる女達の不可思議ワールドとしか思わないのではないかと危惧してならない。勿論、彼の小説を映画化するのは相当困難な問題があると思うし、この作品は小説的な映画という作りでなんとか頑張っていたとは思うが、やはりなかなか大変なものがあるとも感じた。読んだ人それぞれにそれぞれの「ノルウェイの森」があると思うので、あのシーンがないとかあの台詞がないとか言っても仕方ないと思うが、個人的に残念だったのはやはり性交やエロスのシーンで、その描き方たるものなんとも中途半端で機械的。もっと生々しく描けなかったのかと言いたくなる。映像的には、あの空気感や独特の世界観など、原作の雰囲気がよく出ているし美しいシーンも多いが、個人的には映像よりも音の方が印象深かった。二人で散歩するシーンの風の音や小鳥のさえずりなど、楽園を思わせるサウンドでうまく心情表現してると思うし、それに対して悲劇の時に鳴り響くストリングスのおどろおどろしさといったらない。この「落差」が凄く恐ろしい。ある意味、そのへんのホラー映画よりも怖い。 【あろえりーな】さん [レーザーディスク(邦画)] 6点(2011-06-30 22:31:10) (良:1票) |
8.観終わって、不快感が残った。恋愛偏差値の高い人しか恋愛するな、って言われてるような感じがして。恥かいて、自己嫌悪に陥って、ボロボロになりながら、掴むもんでしょう。え~い、腹が立つ! 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-06-27 21:16:28) |
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7.直子役に菊地凛子が決まった時点で原作と異にする作品なのだろうと思った。そして実際、映画の直子は原作の直子のように静かに狂ってゆかず、ひたすら生々しく、そう、まさに生きている人間の悲しみと苛立ちに満ちた狂い方を見せてゆく。トラン・アン・ユンが与えた息吹は原作から解き放たれた独自の世界を作ろうとする。しかし、、しかしだ。他方、松山ケンイチと水原希子はあの魅力的な村上春樹の世界を再現してしまっているではないか(言いすぎか?)。匂わない汗。香らない食事。どんなに激しいセックス描写があってもそれは文章でしかないという無機質な感覚。映画には向かなそうな、文章でしかない世界。それが村上春樹の世界なのだと私は思う。それを非現実的な響きを持つ、まるで読むように響く二人の声によって実に見事に春樹ワールドを作り上げている。監督もやられたクチなのだろう。この世界観に。だから独自を貫けずに二つの世界を中途半端に発生させてしまった。現実の世界と非現実の世界を右往左往する主人公というのはそれはそれで面白いのだが、現実の直子と非現実の緑というあべこべの構図にちぐはぐさを感じる。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-19 15:32:03) (良:1票) |
6.原作のストーリーにあちこち穴があるように、映画の中にも穴は補修されずにたくさん残っている。けれど、ここは菊地凛子と松山ケンイチの芝居を、カメラワークと映像の色にものすごくがんばった監督を、素直に賞賛すべきだろうなあ、というのが第一印象。役者たちはことさらにうまいわけではないのに、うそを感じさせない裏づけのある芝居で、ぼくはストレートに胸を打たれましたよ。ただ、原作のもったいぶった、妙にペダンチックなセリフがやっぱり鼻につく。それで時々鼻白むこともありました。テレビでやってたらもう一回見ちゃうかな。その程度に気に入った一本です。 【ケルタ】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-01-18 16:09:44) |
5.《ネタバレ》 原作は鑑賞の前日に読み終えた。 他レビュアー諸氏が既に書かれている通り、本作は原作既読の人々を対象とした「脳内補完映像」だと私も思う。 何も予備知識を持たずに鑑賞した場合、人によっては『俺の空:草食男子編」とでも受け止められかねないのでは無いか?と余計なお世話だが心配になった。 直子を演じた菊池凛子は少しイメージと違ったが、原作の持つ形容し難い空気を見事に映像化した監督を初めとする製作陣の手腕に拍手を贈りたい。 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-01-10 13:25:17) |
4.《ネタバレ》 なんかなあ・・・見ているときも、見終わった後もそんな気分。これじゃあ、異様にモテる男と面倒くさすぎる女の物語じゃないか。そこに動機が見出せない。 どうしてワタナベはあんなにヤリまくりモテるのか?原作では、ワタナベの不思議な魅力を淡々と描いてみせる。ワタナベの見方を通して、あるいは関わる人々から言われる「ワタナベ評」を通して、人物像を形成していく。例えば、緑の父親にキュウリを食べさせるエピソード(映画では省かれてる)。自分はこういうワタナベに対して人間としての魅力を感じる。 ところが、映画ではこの“理由付け”の部分が上手く描けてないから、結果的に「なんかなあ」と思ってしまう。これは、ストーリーテリングの問題が大きい。脚本家としてのトラン・アン・ユン。 “理由付け”の非力さという意味では直子も同様で、どうも映画中の彼女には惹きつけられるものがなかった。なんだ、あの媚びたような口調は。こっちは、役者にも問題がある。 ただ救いというか、個人的に新たな発見もあった。ラストで緑の名前を呼び続ける場面。原作にもある。これは、緑のセリフ「私をとるときは私だけをとってね。私を抱くときは私のことだけを考えてね。」と繋がっていたのか。映画のシンプルな構成だからこそ、浮かび上がった。 さて、国民的小説ともいえる「ノルウェイの森」。 もし自分ならこう撮る、直子役には○○を起用する等の居酒屋談議も当然出てくる。 大変僭越ながら、私の妄想をここに発表すると、ラストのシーンはレイコがギターを弾きワタナベと2人だけでやる直子のお葬式にする。レイコのギターをバックにエンディングロールを迎えて。 まあ、それはさておき。かつて、映画化されそうでされなかった「ノルウェイの森」。いや、できないだろうとも言われていた。情けないな、外国人に先を越されてしまったね。本作はトラン監督の感受性に敬意を表すると共に、色々な解釈があっていい、忘れた頃にでも他の人による第二、第三の「ノルウェイの森」を期待したりして。 【ジンロク】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-25 14:52:47) (良:1票) |
3.原作をほぼ忘れかけている状態で鑑賞したのが良かったのかもしれない。緑の演技の下手さに最初は辟易としたが、段々馴染んできて気にならなくなった。トランアンユンの技巧(意図的に斜めにするシーンなどなど)や映像の透明度、瑞々しさは素晴らしいと思った。大衆向け娯楽純愛映画ではなく、その点にまずほっとし、監督がこの物語をどう解釈したかが理解できた気がした。あの時代を切り取って、そして生きていくこと、成長していくことを主眼にしているのではないだろうか。直子の誕生日の時の台詞と、最後の台詞を考えれば分かりやすい。18と19の間を行き来すればいいのに、という直子と、死者はずっと17、21のままで遠くへ行ってしまう、というワタナベは明らかに異なっている。誰もが自らの「ノルウェイの森」観を基準にするが、監督の解釈を受け入れる余地は十分にあるだろう。原作を読んで5年後に観ることをおすすめしたい映画だ。まぁそれにしてもセックスシーンは中途半端過ぎて話にならない。村上春樹の生々しさが表現されておらず、口だけで濡れるだの勃起だの言ったところで下品なだけで生々しくない。そこは大いに不満だった。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-19 17:52:45) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 原作が流行の当時、周囲の話題はレイコさんとのセックスだった。納得できない、意味が分からないと言う人が多かった。私はあのセックスはお葬式の一部であり、お互いが外の世界へ飛び出していく儀式であり、希望に満ちたものであり、ワタナベの未来がハッピーエンドへ続く示唆であり、素晴らしいラストだと思っていた。それなのに・・・映画ではお葬式シーンがバッサリ削られている!これじゃあレイコさんがただの色情みたいやないか。このラストでは、レイコさんもワタナベも、今後幸せになれそうにない。ワタナベが一軒家でなくアパートを借りていたとき「えっ、こんなとこでギターを弾けるの?ご近所トラブルにならないの?」と不安ななか、このラスト。監督、これでいいのんか? 【Bebe】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-14 10:27:05) |
1.《ネタバレ》 菊地凛子は直子のイメージとは程遠く、緑(水原希子)の方がいいな~と思ったのは自分だけではないだろう。しかし、本作はあくまで映画版『ノルウェイの森』。松ケンと菊地の演技は凄まじく、現時点では最高のキャスティングと言わざるを得まい(大体、現実の女優さんで誰が直子を演じられるというのか?読者の数だけ「直子」がいるというのに)。原作を読んでいないと、「松ケンがいろんな女の子とHする映画」とか「登場人物が自殺ばかりする映画」という変なイメージで観てしまいそう(確かにそういう内容なのだが…)。10年に一度くらいは映像化して、その度に新たなスタッフと新たなキャストで作ってほしい。そうしたら、いつかは「自分だけの」『ノルウェイの森』ができるかもしれない。自分は今回の映画化は決して失敗だったとは思わない。 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-14 08:35:17) |