12.禁書、焚書が描かれており、特定されていないあらゆる書物を見つけ出しては処分する消防士ならぬ焼却士(ですか?)というのに面食らいました。ミイラ取りがミイラになるのは予感通り。緊迫感が無い展開を淡々と眺めていましたが、頭の中は焼かれないとする人々に感じ入るものがありました。 私が暗記するとしたら・・・・「ジャッカルの日」「白い巨塔」ですね。 フランソワ・トリュフォー作品というのに100へぇであります。 |
11.《ネタバレ》 原作は禁書という思想統制のオソロシサをテーマにしていると思うのだけど、映像化されると何よりもう視覚に訴えてくる部分が強力で強力で。監督が未来はこうだろうと考えたテクノロジー発展型家電のスタイリッシュなこと、色鮮やかなこと。赤い消防車とちくりポストにくるくる輝くは真っ青なランプ。するすると空をゆくモノレール。翻って摘発された秘密図書館はアナログでノスタルジー溢れる空間。椅子に積まれた本や机の隅のランプシェードの紺色、美しい雑然。さすがはトリュフォーさんですわー、おフランスですわ。 お話は権力側の追い方がゆるくてあんまり怖さを感じないのだが、奇妙に人工的な未来予想図な映画、として印象的です。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2015-03-04 00:04:14) |
10.発想に芸術的香りがしないわけでもないですが、あまり心に響かない映画です。古い映画なのでリアル感のない未来映像はやむを得ないにしても、登場人物のもっと生々しいキャラクターを感じたかったです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-10 18:14:10) |
9.年代的に古いというのもあるが、チープな感じの近未来の雰囲気は嫌いじゃない。肝心な本(文字?)の禁止に至るエピソードが弱いのが残念なところ。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-15 19:18:22) |
8.《ネタバレ》 作品内の社会の雰囲気はむしろ牧歌的ですらあるんだけど、それがかえって、現実的な生々しさを感じさせるのです。公園内での所持品検査が、当たり前のように行われている。検査側も、特に威嚇したり、力を誇示したりすることはない(必ず言うことを聞くと分かっているから)。文字というのは1つの隠喩であって、そこに見る側が何を当てはめるのか、ということなんですね。だから、「頭の中までは奪えない」という回答はきちんと着地点になっているし、そのテーマは現在でも普遍性を持っています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-07 02:52:43) |
7.《ネタバレ》 ナチのような「消防隊」が本を襲いまさにナチの焚書そのものであるが、ヒトラーの本『我が闘争』も焼かれるのはアイロニカルである。双方向の巨大モニターが各家庭にあり、「コンピュートピア」の息苦しさを先取りしているのは、いい。ただし要するに問題は、概念的な思考をするしないであって、現今のコンピューター・ネットワーク社会がべつに概念的な思考を禁じているわけではない(デジタル書籍もあるわけで)。要するに紙媒体が不要にされていくという現今の傾向と重なるだけだ。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-03 10:40:00) |
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6.《ネタバレ》 終始殺伐とした雰囲気で進むため、どんな救いのない結末かと思いましたが、意外や意外、さわやかな印象が残りました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-19 10:29:32) |
5.《ネタバレ》 消防士の仕事が火を消すことではなく、本を燃やすこと。人や家が燃えていても消火活動はなし。そんなゆがんだ世界で、人はテレビでの情報のみを受け取りそれが正しい事だと思い込んで行動している。家にアンテナがなければ変人扱いをされ、読書は反社会的行動とされ自らで想像することすら許されない画一的で弾圧的な世界は、個人の自由や権利が無視された、全体主義社会への批判のように感じました。想像することの尊さや、自分自身の考えをもって行動することの大切さも伝わってきました。絵的にも家の中の数々の道具や消防車の出動シーン、一枚一枚燃えていく本には見事に魅せらました。 【ちゃじじ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-10 10:02:03) |
4.ジャンルはSFとなっているが、この映画世界は実に現実的な問題に溢れている。表現の自由を剥奪され、規制されたメディアに家族を求める映画の住人たち。その過剰なまでの規制ぶりには少々面食らってしまうが、一度社会の流れが変われば起こりうることであり、実際にそういう社会は存在する。主人公は危ういところで残された最後の希望の場所へと逃れるが、そのラストを横目に観客は、自らの環境に垣間見えるリアルな恐怖を痛感する。 【鉄腕麗人】さん 6点(2004-09-13 04:40:17) (良:1票) |
3.燃やされる隊長が哀れ。何も燃やさんでも。主人公が、日頃の怪しい行動でお馴染みのウチの大家さんにソックリ! 【はざま職人】さん 6点(2004-07-29 13:58:46) |
2.映画、ラジオ、テレビ、コンピュータといろいろなメディアや情報源が進歩してきても何千年の間現在まですべての国の人々に手にされている本。本はそれだけで他に何の道具も必要とすることなく電車の中でもベッドの中もいつでも知識と情報を得られる素晴らしい道具。改めて感じることは多い。本が燃やされる場面の度にもったいないと感じた。もう二度と焼かれることが無いようにと口伝えで残していくラストに結びつくのだろうが、本という形で残す事こそこの映画の本意ではないのかと思う。 【WEB職人】さん 6点(2004-02-22 18:21:34) |
1.あの世界感いいよね。未来なのにあの消防車。なのに空飛ぶリュック。ストーリーはありえないだろうけど、おもろかった。 おばあさんの火事のシーンはすっごい綺麗だったな。中古ビデオ1200円で購入☆ |