2.《ネタバレ》 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の個性的な映像は堪能できたが、余命2か月という設定が個人的には合わなかった。
自分がもし末期がんで、あと余命2か月と宣告されたら、素直に諦めて身辺整理するだろう。
だがだが、子供の行く末を案じるのは同じかも・・・
いつ死んでも怖くないと思ってはいるが、確かに子供の将来は心配だ。
子供を持つ親が、死に臨んでの現実的な描写が多く、実際に自分が主人公の立場に立たされた時、健康な時には思ってもいなかった心情が発生するかもしれないと思うと、どうにも居たたまれない気持ちになる映画であった。
イニャリトゥ作品はどれも好きだが、この作品は自分にとっては微妙だった。
しかし、映像美と主人公の演技は素晴らしく、イニャリトゥの次回作に期待したい。