1.《ネタバレ》 前作のラストで「この物語は全部作り物で~す」って映像を入れちゃったのに、その続きを作っちゃうっていうのはどうなんでしょうねぇ?
さて、でも今回は前回よりはずっと面白く見られました。暗くて効果ゼロで煩わしいだけの3Dを捨て、「それって『エアポート'77』?」みたいな設定ではありますが、パニック映画好きには燃えるシチュエーションで。エピソードを散らしてばかりではなくて、ちゃんと一本に集約する脚本であればもっといいんですけれどねぇ(客室乗務員の出発前確認がただの職業紹介だったり時任が仙崎の姿を見るのがたまたま通りかかっただけだったり。そのエピソードが具体的な物語を動かす流れには組み込まれてないの)。
ビジュアル的にもチラリチラリといいカンジなショットが登場して。ヘリが黒煙を散らすショットとかコンテナが雪崩れてゆくタンカーとか海上のジャンボとか。大部分はオブジェクトがエフェクトから浮いてるような苦しいCGではあるんですけども、でもこの大変な状況を見せるという点では結構頑張って。
でも毎度の『海猿』ツッコミによって、まあ、点数的にはコレが限界ってところで。相変わらずツッコミどころ満載ではありました。
※『海猿』ツッコミ※
・なんでも精神論、根性論に持ち込むな!
・いちいち一刻を争う状況で思い入れたっぷりに語るな!手を休めるな!
・筋肉アップとか裸体とか男同士でプロポーズの練習とかワザとゲイ臭くするな!
・はーいここでテンポを殺すお馴染みのスローモーション~
・ほらほらまたみんなで一斉に仲間の救助に飛び込む~
・つーか、いちいち挟まるな!
そうそう、最後にいちばん大きなツッコミを忘れてました。日が暮れて海面が見えなくなるので着水は無理だ!じゃあ見えるように海上に照明を浮かべよう!ってところがサスペンスの山になってたハズなのですが、最終的に事態が全部収束してもまだ明るいんですけど。