2.《ネタバレ》 相変わらずストーリーはめちゃくちゃ。あってないようなものです。このシリーズに整合性とか常識とかは存在しないもんだと割り切って見ています。・・・のつもりなんですが、夢にまで見た動物園に戻ってきたのに、『動物園ってこんなに小さかったっけ・・・』とか、『私とメルマンの間には檻があったっけ・・・』とか、ちょっとシリアスを挟むものだから混乱してしまいます。
まあ、それはともかく、3作品の中では圧倒的に映像と音楽を楽しめるのは間違いありません。
サーカスの公演で大成功を収めるシーンなんかもう理屈じゃない。原因不明の鳥肌が立つほど感動します。そういった意味では3作品のなかでは今作が一番好きかもしれません。
でも音楽と映像だけで押し切ってしまった感じもします。
アニメに限らず、昨今の映画はどうしてもこーゆーのが増えた気がします。映像技術の進歩とともに、そこにばかり力を入れる作品。ないがしろにされるキャラクターとストーリー。映画とアートの区別があいまいに。
映画にストーリーを、魅力あるキャラクターを求める私には、こーゆー映画を心の底から楽しいとは思えないのです。
映像技術の進歩を否定はしません。この時代だからこそ表現できる世界がそこにはあります。実際サーカスのシーンのアニメーションは最高に良かったし。でもそれに頼りきった作品ばかりになってしまうのは寂しいですね。