1.《ネタバレ》 モーガン・フリーマンとダイアン・キートン、初共演になるのかな?異色の夫婦役ですが、まずはこの2人が実にお似合いです。
ダイアン・キートンももう70歳。しかし年齢を感じさせないパワフルなコメディエンヌぶりに衰え無し。
とにかく、彼女がよく喋る。それを温かみと品のある演技で受け止めるモーガン・フリーマンがまたいい。
ブルックリンのエレベーターが無いアパートの最上階。40年間の思い出が染み付いた部屋だけど、さすがに階段が辛くなってきた。
という訳でこのアパートを売って、新しいアパートに引っ越そうという数日間の騒動を描いたコメディ。
さてアパートを売るという段階になって内覧会も決まって矢先、近所でテロ騒動が起こる。
TVのニュースは連日連夜、過敏なほどにこのニュースを報じる。事件は売却価格にも影響を及ぼす。
頻繁に挿入されるTVのニュースがしつこくも感じられるのですが、
ニューヨーク市民にとって忘れることなど出来ない9.11を思い出さざるを得ない。
また、若い頃の2人の姿も頻繁に挿入されます。40年前。まだ黒人と白人の結婚を禁じていた州も多かったという。
2人が出会って、この部屋と苦楽を共にし、NYで様々な出来事も乗り越えてきた40年。
演じる2人の魅力に頼る部分も大きい作品ですが、軽くサラリと、共に歩んだ時間の重みを感じさせるいい結末だったと思います。