3.《ネタバレ》 終盤のショーにステを全振りした潔さ。
ストーリーも映像も演出も悪くは無いが『普通』、ぶっちゃけパッと見は『ズートピアをソフトにパクッた感じ』だが、本当に終盤のステージは良かった。
吹替えの演者さんがそのまま歌も歌うので、そこを考慮すれば納得のキャスティングだし、通常の演技も(畑違いの方と考えれば)十分上手だった。
ただ、どうせなら坂本真綾さん演じる主婦豚相方のダンス豚を鈴村さんにして夫婦デュエットを聞きたかったが残念。
主人公は立場的に後半歌わないので影が薄いが、実は踊り好きだが自身では苦手と思っていた主婦豚やピアノ経験が少ない気弱ゴリラに弾き語りを勧めたり、ハリネズミちゃんの主張(と自作の歌)を認めたりと、プロデューサーとしての能力の高さをしっかり演出しているので、終盤への『溜め』である中盤でしっかり影の立役者としての役割を果たしていた。正直中断したショーでのイカ演出でベテラン歌手を唸らせたりしてるのになんでここまで落ちぶれたのか不思議。
総評
とにかく終盤のショーが良かった。ただそこだけ観れば良いわけでなく、それまでの過程も見てこそ楽しめるようになっている。ただその過程が無難と言うかそこまで面白くないのが欠点。