3.《ネタバレ》 なんとなく漠然とこの会社に怨みがあると思っちゃうじゃない? 一族を順に殺していっちゃうんだもん。ところがショーン・ヤングと結婚しちゃって、あれれ、って感じになる。少年のころの夢、最もストレートな「立身出世」が動機だった、ってのが面白かった。母の期待(人生に失敗した父)、裕福な家庭のイメージが彼の中で鋭角的に結晶して、絶対的な父への憧れもありましょう。もっと堂々と原作と勝負して欲しいのに、冒頭からなんとなく『めまい』めいていて、ヒッチを越えるものを作ってやろうという意気込みはうかがえず、なんか随所にヒッチへのこだわりが卑屈に見受けられ、あまつさえヒロインが『めまい』のビデオまで見てたりすると、かなり興ざめ。