15.静寂を守らないとモンスターに襲われる、という設定が、意欲的ではあります。手話を交えた会話は最小限に絞り、俳優たちの表情、そして静寂の不気味さで物語を描く。我々も自ずと、映画の中における「音」に敏感になり、そこに生まれる緊張感。 ってなところではあるのですが。 そうは言っても、やっぱり難しい設定ではあると思います。「音を立てちゃダメ」となると、やっぱり「にも関わらず音を立ててしまった」という禁則破りこそがサスペンスのスタートとなるところ。あるいは『ドント・ブリーズ』のように、「音を立てるのを待ち構える相手」というものを画面で見せつけるところをスタートとするか。しかるに、この『クワイエット・プレイス』では、音を立てたら即死、なもんで、基本的に「それでも音を立ててしまう」というサスペンス上の行為に対し、物語上の制約がかかってしまう。しかも、モンスターはどこからともなく急に襲い掛かってくるもんで、「だんだん迫ってくる」風のサスペンスにもなかなか繋がらず、これも制約として感じられてどうもまどろっこしい。もっとも、この点に関しては、無闇にモンスターの姿を画面に出さない、という別の魅力に繋がっているとも言えるし、映画後半は姿を露わにしたモンスターがジワジワ迫ってくるタイプの描写も取り入れられているけれども・・・。 実際に聴覚に障碍のある女性が娘役を演じている、というのがここではおそらく、いい方向に出ていて、普通に幅広くオーディションなんかしたら、こういう素朴で、しかし独特の雰囲気の娘役は生まれなかったんじゃなかろうか、と思えてきます。制約がうまく働く場合もあるのです、たぶん。 しかし、この主人公家族の、親子関係の描き方って、こんなもんでよかったんでしょうか? ちょっと踏み込みが足りない気もします。かつて起きたある事件により、関係がギクシャクしている(あるいは本人がそう思い込んでいる)、というのはもっと鮮明に描かれていてもよいと思うし、それでこそ、クライマックスで互いに離れ離れになった家族が何とか集まろうとする姿にも繋がってくると思うんですが。静寂というルールが家族関係の描写に対して制約になったのであれば残念ですが、それとて、工夫の余地はもう少しありそうな気が。 言葉より表情で描く。それは悪くないと思うけれど、それを補強するエピソードがもう少し欲しくなるし、それより何よりこれは恐怖映画なのだから(少なくとも、恐怖映画として面白くなりうる映画なのだから)、俳優の表情ばかりでなく、まずこの、不気味な森、と言うヤツを、画面上にしっかりと出して欲しかったなあ。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-02 08:06:35) |
14.数多あるゾンビ映画と一緒で「ツッコんだら負け」なんだと思う。 【Hiro】さん [インターネット(吹替)] 6点(2023-04-17 19:03:32) |
13.《ネタバレ》 音を出せない世界ってどんなの。声が出せない、笑えない、日常生活に気を遣う。ストレスの極みだろう。 想像力を働かせた未知の世界観と舞台が農場ってのは嫌いじゃない。 ただこの怪物、聴覚がいかに優れようと知能低そうだし、盲目では地球が支配されるイメージが無いんだけど。 細かいところは削ぎ落せば十分、娯楽の楽しめる域。 |
12.《ネタバレ》 他の方々のレビューのとおり、つっこみどころは満載 出産のところは気になってたのに、生まれてあれだけしか泣かない赤子って驚き 耳の研究しながら、音で襲ってくるクリーチャーに苦手な音が無いか、超音波効かないかって考えもしなかったの驚き 音を立てたら死んじゃうのに、落ちたら音立てるようなガラス・金属でできた照明を吊るしてあるの驚き 他にも普通に棚に物を置いて普通に生活してるの驚き なのにとりあえず面白かったの驚き 【スズメッキの魔女】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-09-12 00:18:16) |
11.《ネタバレ》 宣伝のトレーラー「音を立てたら超即死」ってコピーに惹かれ面白そうだなと思って調べてみたところ、上映中のやつは続編だったと知り鑑賞を見送りました、んでAmazonで1があったので観てみました。細かいことは気にしないスタイルの僕なので楽しめました。出演者に寄り添って息を止めながら観るのが良いですね。。。でも触れずにいられない、ツッコミどころがギネス記録級に多いよね。。。wikiの記事によると結構なヒット作(2ができるぐらいなので当たったんでしょうね)なのは良いとして、試写会や批評も絶賛されているというのが不思議です(嘘記事じゃないかなと疑います、裏をとるまで調べませんけどw)、ラジー総なめしてるんじゃないかと思ったんですけどそうではないらしいですね、文化的な違いなんでしょうか?理解しあえない壁ってのはやっぱりあるのかなと感じました。。。 「音を出したら超即死!」の一点突破で、ツッコミどころ満載だけどドキドキが楽しめる不思議なバランスの作品でした。先に2を観ても面白かったかもしれませんね。 【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-31 11:39:22) |
10.《ネタバレ》 「音を立てたらモンスターに襲われる」という至極シンプルな造りの映画。そのためとても分かりやすかったです。少し下世話な話ですが、あの世界で子作りとか、ましてや出産・育児など考えられない。子どもは泣くもの。制御なんか出来るわけない。そんな環境下で妊娠に至った過程がとても気になる。夫婦が仲良かった、と言えばそれまでですが。 最近はどんな映画を観ても、今実際のコロナ禍の世界と比較してしまいます。コロナで外出や人との食事などが制限されて久しくこの世界もかなりストレスフルな世界ですが、この映画の世界もなかなか。何せ何があろうと声を出せない、音を立てられない。家族との会話も、笑い声も、怒鳴り声も表現できない。怒ってる時に床や壁に投げつけるものも音のしないものを選ばなければならない。相当ストレスだろうなぁと推し量られます。映画では家族はモンスターへの恐怖や警戒感はありありと感じられるのですが、言葉や感情が表現しにくい不自由さはあまり描かれていなかったのが残念。声出せない状況って、かなりストレス溜まると思うんですけどね。 音の身を察知して襲ってくるモンスター。バイオハザードで言うところのリッカー的な??やつですが、工夫すれば全然追っ払えそう。自分が危ない時、糸で繋いだ遠くのカンやビンを引っ張って音出すとか、最悪音の出るものを遠くに投げてそっちに誘導するとか、いくらでも簡単なのがありそうなのに、花火を使うことに驚き。手え込んでるなあ。ま、そこは映画か。 でも彼らが水に潜ったらヤバいですよね。音の伝わりやすい水中なんかに潜られたら、本当に少しの音も立てられなくなる、と思っていたらお母さん、普通に歩いていた。そこら辺もリアリティ欲しかったな。 【TANTO】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-19 01:43:09) (良:1票) |
9.確かに突っ込みどころ満載でしたが気軽に見るには楽しめました。 本当なら屁もこけんよね。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-03-20 16:12:32) |
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8.《ネタバレ》 音立てちゃダメよ。 なかなかツラいシチュエーション。 てかそのローカルルールならそれなりの生活ってもんがあろうに、そこは皆様のおっしゃる通り。 でも、まぁホラーとしては息を潜めたくなる感じはよかったかと。 最後の大逆転のカタルシスはなかなか。 上映時間が短いのもよし。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-01 20:03:04) |
7.《ネタバレ》 アイデアはとても良い。 それなのに何でこんな重々しいクソ真面目なドラマを作ってしまうんだろうか。。 こんなアイデアこそ「ドライブ旅行のバカヤングが立ち寄った山村で巻込まれる」パターンが相応しいと思う。 冒頭はロックなんかをガンガン鳴り響びかせておいて、途中から無音映画になってしまうというような。 ネット/SNSの時代とはいえ、電波塔や電源が潰されたとか、宇宙人は円盤から一定距離以上は離れられないとか、幾らでも孤立の理由は作れるだろうに。世界を滅亡させる必要が無い。 音を立てたい、立てたい・・あっ立てちゃった!!! 的なイライラやスリル、快感を徹底的に味わう話にしてほしかった。それにこんな深刻な設定など不要。 あと子役、こういう子供らしい子供は見ててホッとするけど、ほとんど視覚のみで成り立つ映画なんだから見た目ももっと楽しませないと。 色々な面で凄く勿体ない映画。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-08-02 20:41:28) |
6.《ネタバレ》 ツッコミどころ満載ですが、全体ではなく1つ1つのシチュエーションを楽しむ分には緊張感があり割と楽しめる。 以下ツッコミ所 ・あれだけ耳が発達してたら普通に呼吸音でもアウトでは? ・寝てる時のいびきも咳もアウトなのに年寄りが生き残ってるわけがない ・なぜ音の届かない地下に生活空間を広げないのか ・空を飛べる描写がないので上空高くに音が出るものを吊るしてランダムで鳴らし続け撹乱すれば簡単に無力化出来る ・この程度で人類が滅亡するわけがないので隕石を要因にした方が良かった 【映画大好きっ子】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-07-31 23:47:07) |
5.《ネタバレ》 何だか不貞腐れて育ってしまった長女が父親の愛に気付かず、最後の最後で…という成長話。人類の希望に繋がる発明を残し、最後に奥さんが逞しく立ち上がるとこなんか燃えますよ。ひたすら怪物に怯え続けるばかりでストーリーもへったくれもありませんが、ラストの盛り上がりでプラス1点。 【にしきの】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-07-21 08:19:05) |
4.《ネタバレ》 ホラーというよりはSFサスペンス。家族の絆が軸になっている。音を出してはいけないため、悲鳴を出せないのが緊張感を増す。異星人の弱点って、「マーズ・アタック!」見てればすぐに分かったのに。 【カワウソの聞耳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-07-16 08:51:11) |
3.《ネタバレ》 確かにこいつに人類が絶滅寸前に追い詰められるとは思えない。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-07-13 13:01:48) |
2.《ネタバレ》 凶悪な地球外生物の襲来により、壊滅寸前まで追い詰められた人類。目は見えないものの強力な聴覚を駆使して獲物を狩る恐ろしいモンスターの襲撃に怯えながら、人々はただひたすら音を立てない生活を強いられていた。そんな絶望的な世界で生き残った主人公たち家族は、靴も履かず、互いのコミュニケーションの手段は手話や筆談のみ、食事中も一切音を立てず、ただただ生き延びることだけを目的に暮らしている。そんな中、母親のお腹に新たな命が宿ってしまい…。アイデア勝負のそんなモンスター・スリラーとも呼ぶべき作品なのですが、確かにアメリカでスマッシュヒットしただけあってなかなか面白かったですね~。音を立てたら即死という設定を巧く活かし、観ているこちらまでずっと緊張状態を強いられるようなこの作りは見事。いやー、ホンマに息苦しい!!あの何もかも嫌になって、大声で叫び出したおじいちゃんの気持ちが痛いほどよく分かる(笑)。ただ、さすがに突っ込みどころが満載過ぎるのが本作の欠点ですね。電気はどうやって発電してるのかだとか、川や滝の近くなら多少は音を立ててもいいのならそこで暮らせばいいやんとか、肝心のモンスターが人類を滅ぼせるほど強力には思えんだとか、もう少しその辺の設定を詰めて欲しかった。取り敢えず、こんな世界でも音を立てないように慎重に慎重に子作りしただろうお父さんの性欲の強さにはびっくり!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-05-06 21:22:33) |
1.音を立てると襲われる話なので、前半はとてもクワイエットな感じで、後ろのお客さんのビニールガサガサ音の響くこと響くこと……(笑) 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-09-30 17:31:42) |