12.当時は中継があって、競技そのものに興味がある人は そちらを観ていたんだから、映画では別の撮り方をしなければ ならないのは分かる。でも これはあまりに芸術的に撮ることに寄り過ぎていて、時に面白みを損なっていると思う。 スポーツは それそのものが芸術であり、加工の必要は余りないと思う自分にとっては合わない内容だった。歴史的な知識を得られることだけが収穫。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-24 21:30:51) |
11. 日本にとって「破壊から再生へ」を象徴する五輪の映像化。各種競技を通じて筋肉の躍動に近づき、選手の表情や内面・心理に迫る。勝者だけでなく敗者にも視点を当て、裏方の仕事や観客なども捉えた人間讃歌。 東京五輪と言えば何といっても“黒い弾丸”ボブ・ヘイズ。彼の記録10秒フラットは覚えやすいこともあり、幼い子供の記憶にもしっかり残った。スピードを競う最たる競技の100m走を、逆説的にスローモーションで選手の内面まで迫る映像が秀逸。また、マラソンのアベベを捉えた映像はまさに“走る哲人”。余力を残して勝った姿が印象的。円谷とヒートリーのデッドヒートも忘れられない。 富士山山麓を聖火ランナーが走るシーンは日本での五輪を象徴する場面だが、再現映像と聴いて心に引っかかるものを感じた。かつて出演した広報番組の朝もや(実はスモーク)を連想したからだろう。ドキュメンタリーに大なり小なり演出はつきもので、再現によって真実を描く意図は理解するが“もやもや”気分は晴れない。 「芸術か記録か」論争に関心はないが、記録映画として必要最小限の演出、その加減が難しいのかな。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 6点(2020-08-02 10:44:40) |
10.当時の東京の街並みや市民の様子もうかがえてよかった。トップアスリートの技術も、こうしてみるとちょっとずつ進化してきているのがよくわかる。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-07-06 17:58:37) |
9.《ネタバレ》 マイナーな競技もきちんとカバーしているのが良い。選手のみならず、ボランティアスタッフの動きもきちんと捉えているのが良い。当時の日本人の服装、髪型、表情、ときには街中の風景も収められているのも興味深い。ああそれと、一番良かったのは、淡々と冷静に話しながらも、必要な情報は伝えており、無表情というわけでもなく感情もこもっている、アナウンサーの実況中継。ただ叫んだり大騒ぎしたりすることを盛り上げと勘違いしている人たちは、この作品を見て勉強し直すべきだ。あと、映像はいろいろ興味深いのだが、ドキュメンタリーである以上は、今映っている競技の開催日や場所なんかの基本的データもきちんと記しておいてほしかった。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-01-12 23:37:26) |
8.この作品が作られた意図や背景は無視して、49年後の後世の人間の視点ではイマイチという印象。期待としては当時の風俗文化や人間模様や物語にあったのだが、そういったシーンは少々垣間見えるものの、基本的には延々と競技シーンを見せられるだけで、結構退屈。熱気もほとんど伝わってこない。でも、よい意味で時代を感じさせる部分もあり、それなりに満足かな。 |
7.《ネタバレ》 そこら辺に普通にいるおっちゃん・おばちゃんたちの観戦の様子とか、マラソンの背景に映る東京の街の風景などはもちろん、(多分)農家の大きな日本家屋の横を通る自転車の列は、ほのぼのとさえしてしまう。さらに、富士山をバックにした聖火ランナーのシーンは、しみじみ美しい。外国人の観戦者が和傘をさしているのをみて、なにか嬉しくなってしまったりもした。 また、八年も前に「もはや戦後ではない」などと言われながら、まだ日本ではなかった沖縄に聖火を通し返還への強い意志を感じさたり、広島の平和記念公園を走らせたり、映画の結びの言葉で今大会を「作られた平和」と表現したりして、まだまだ戦争を引きずっている事も如実に覗える。 恐らくそうだからこその、(特に開会と閉会式での)実況アナのこの「平和の祭典」への熱狂ぶりが凄いのだろう。 「芸術か記録か」論争というのがどういうものだったか私は知らないが、この映画はまさしく東京オリンピックという催し物の、それを日本人がどう捉えたか、それを含めた当時の日本の記録として働いている。 ところで、砲丸投げの玉ってああやって返すのかとか、バレーコートの汗は選手が拭いてたのかとか、ゴール地点に審判が縦に並んで座るんだとか、色々な事をも教えられた。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-14 08:04:34) |
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6.《ネタバレ》 記録映画って特に興味がないので仕方がないが、楽しくはなかった。 でも、あの場所?え?あそこ?へー。的なおもしろさはあった。 感受性の低さを思い知った。ちくしょう。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-17 03:22:54) |
5.ところどころ良い映像はあるのだけれど、レニ・リーフェンシュタールの「民族の祭典」「美の祭典」と比べてしまうと、どうしてもこちらの方は凡庸な印象。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-09 14:22:55) |
4.そういえば、「記録」か「芸術」かの論争がありましたね。制作時に映画館で見た時の感動は薄れたものの、何十年もたって見たDVDはとてもなつかしいものを感じました。 好きな競技はあっという間に終わってしまうし、あれもこれもと入れて編集すれば長くなるし、本当にむずかしいものです。 しかし、なんと言ってもこの映画の良さは競技そのものよりも、昭和の時代の風情を記録として残していることだと思います。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-02-02 20:17:51) |
3.2001年宇宙の旅に影響を与えたのではとすら思わせる演出手法と映像美なのではあるが、日本の戦後国際復帰と高度成長を語る上での一イベントとして東京五輪を捉えた場合の映画としては良いのかもしれないが、記録映画としてはどうしても冗長さが気にかかる。後世の人間が見ると考えた時にも(当時の競技選手に関すること、当時の注目度など)説明的な物が少なすぎ、商業化前の五輪でブブカやカール・ルイスといったスーパースターが登場するわけでもなく、目玉はアベベと東洋の魔女くらいなもので、ある程度の予備知識がないと退屈してしまうかもしれない。スピードを競っている競技にも関わらずスローモーションを多用したりといった演出にも評価が分かれるところであろう。短距離や投擲競技なら選手の緊張感に満ち溢れた顔、競歩ならコミカルさ、競泳なら清々しさ、自転車なら日本の田舎風景の中を凄いスピードの自転車が列を成して通過していくミスマッチの滑稽さなど各競技の魅力を捉えた演出などには素晴らしいセンスがあるし、あくまでも記録映画を記録映画に終わらせなかったことは評価できるものの、単にスポーツ大会として東京五輪を見る場合、エンターテイメントとしてはNHKなどのスポーツドキュメンタリーのほうがよほど楽しめる。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-01-31 21:18:54) |
2.東京オリンピック という映画なのに最初はビルの解体シーンから。こんなところにセンスを感じてしまった。 【Takuchi】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-11 10:07:13) |
1.本作について聞きかじりの「映画論」を打つつもりはありません。しかしオープニングの聖火リレーのシーンから、圧倒的な画作りに感嘆しつつも、確かに作り過ぎとの印象は払拭できない。そして、それがこの映画の本質的に奏効しているかと問われれば、私もそうは思わない。東京オリンピックの翌年、世紀の大イベントを「カラー映像」で大衆に追体験させるという意味に於いても、後世に伝える記録という意味に於いても、本作は明らかな失敗作です。ただ、断片的ながら、もちろん当時の様子は出てくるので、それを見てるだけでも充分楽しかった。特に、全員ジャージ姿でダラダラと歩く現在の入場と、全員ブレザーか民族衣装で胸を張って行進する当時の入場の違いに、失われた「格式」を感じました。という訳で、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-08-24 18:12:22) |