3.色の使い方がとっても素敵!
女性たちの衣装、そして部屋の装飾。
それらの色合いを見ているだけでも楽しめてしまう映画。
カラー作品初期に特有の、コントラストのはっきりした色使いに心奪われた。
しかし疑問なのは、ミュージカルという体裁を取り、前半から終盤近くまで踊りと歌で見せていくものの、話の筋が大詰めとなるラスト付近では、それらがすっかりなりを潜め、非ミュージカルな普通の映画になるところだ。
私はミュージカルを苦手としているので、非ミュージカルなラスト付近が一番楽しめたわけだが、この点から考えると、極端なはなし、非ミュージカルで最初から最後まで通してくれた方が、もっと良い作品に仕上がったのではないかということだ。
いずれにしても、幸せになれる、ハッピー心に満ち溢れた作品であることは間違いない。