宮本武蔵(1944)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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宮本武蔵(1944)

[ミヤモトムサシ]
1944年上映時間:55分
平均点:5.40 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(1944-12-28)
時代劇モノクロ映画小説の映画化
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監督溝口健二(演出)
キャスト河原崎長十郎(四代目)(男優)宮本武蔵
中村翫右衛門(男優)佐々木小次郎
田中絹代(女優)野々宮信夫
原作菊池寛
脚本川口松太郎
撮影三木滋人
製作松竹(京都撮影所)
配給松竹
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1.不思議な感じのする『宮本武蔵』映画、であります。美しい風景のショットであったり、奥行きのある構図であったり、武蔵の静かな佇まいであったりと、ズバリズバリと配置されていく印象的な光景に目を奪われ、「そういやこれって戦時中の作品なんだっけ?」と改めて驚かされます。が、一方でその“余裕”のようなものが必ずしも隅々にまで行き渡っていないような気も・・・。1時間に満たない短尺、本来展開されるべき殺陣(吉岡一門との対決)なども省略されて描かれた、切り詰められた本作では、他の映画なら「ま、いいか」と見逃すような点も何かと気になってしまう。例えば、スィスィ~と滑っていくべきハズの移動カメラ、これがガタついて揺れてしまうのが、いかにももどかしく残念。また、ひとつの見せ場である、野々宮姉弟襲撃シーンの長回し。カメラの前で舞台劇風に展開されるのが、ここではどーも段取りクサく見えてしまってしょうがない。あたかも、「実験的」と称する作品が単なる「実験」になってしまい薬品臭が感じられてしまうかのような後味の悪さ・・・。クライマックスの巌流島の対決(武蔵到着の場面ではナゼか越天楽が流れる)、これは割と正攻法の描き方、と思いきや、武蔵と小次郎の距離感が異常に短い!ナゼなんだ~。ここまでくると、恐らく意図的に対決のダイナミックさを削ったんじゃないか、とも思えてくるが、違和感は拭えない。というわけで、何と言いますか、全体的に、「作為」が「作為」として成功している部分と、「作為」が「ケチ臭さ」に感じられる部分が交じり合った、いささか奇妙な作品になっているように思えました。それがこの映画独特の存在感であり、一種前向きな「物足りなさ」、なのかもしれませんが。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-07 11:43:04)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 5.40点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5480.00%
600.00%
7120.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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