9.エミリー・ワトソン・・・。狂気を持つ純真無垢な女、恐るべし。芸術的天才が精神的に破綻をきたす話というのは他にも「シャイン」があるけれど、(シャインも実話でしたねぇ。)こちらの話はジャクリーヌをとりまく家族、とりわけ作者でもある姉とその家族の痛みに胸をしめつけられました。ジャクリーヌは愛を求めるあまり、精神的にも追いつめられ、最後には肉体的にも病魔に蝕まれ、観ていて本当につらい息苦しい映画でした。 |
8.「心配しなくていいのよ」と幼い頃のジャッキーにもっと声をかけてあげれる人が多くいればジャッキーの人生は違う方向へ向かっていたかもしれませんね。最期にジャッキー自身からジャッキーへかけてあげる「心配しなくていいのよ」は切なすぎます・・・ 【MINI1000】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-01-09 23:00:33) |
7.人に好かれようとするためにはじめたチェロによって縛られてしまう人生。妹のほうが才能があるという皮肉。どうしても平凡な人生を歩めずにチェロから逃れられないという暗喩で、タクシーに置き忘れた非常に高価なチェロが戻ってきてしまうシーンがうまいと思いました。普通だったら戻ってこないでしょう。天才だからこそ味わう孤独と悲惨。なかなか。 【バチケン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-28 01:53:26) |
6.エミリー・ワトソンはいつもどーり実力を発揮している感があります。ストーリーは終盤「ん?」って思う箇所がいくつかあって、それは妹の体が病気に蝕まれていくところだったり(妹の苦悩も十分描かれていないし、次のシーンでいきなり病状が進行していたりする)夫の浮気だったり(家にひとりでいるから別れたのかと思ったら次のシーンで夫と一緒にいたり)どーなん?そこはつっこまずに黙って見ろってこと?なんて思っていました。前半は素晴らしかったです。たまにこういう、前半は素晴らしいけど後半までそのパワーが続かない映画に出会うけれど、それは何が原因なんだろう? 【キュウリと蜂蜜】さん 7点(2004-11-18 22:24:13) |
5.姉妹にとっての「ターニング・ポイント」を、それぞれがロンドンへの「帰宅」とドイツへの「演奏旅行」に別れる朝に定めた、「ほんとうの愛と喝采の日々」。まず姉の視点で物語を進め、そこに欠落した「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という謎で引っ張る巧みな構成で、愛を得る為に才能を開花させ、才能の為に愛を得られなかった女の、哀しく皮肉な生涯が描かれていく。動きの少ない題材だからか、カメラの方が動き(回り)過ぎるのが玉に瑕ですけど、ジャクリーヌの主観映像・音響等も凝っていて、彼女の孤独は充分伝わってきます。それにしても時代が違うんでしょうか、既に一流の音楽家だったジャクリーヌに付き人もつかず、言葉も通じない外国での演奏に一人で出されて、孤独に苛まれていたというのには大変驚きました。という訳で、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-10-05 00:16:10) |
4.《ネタバレ》 後で聞いたら、一種のスキャンダル映画というか、お昼のワイドショー的な内容(少なくともイギリスでは)ということですが、そんなことはまったく感じさせない真面目なつくりになってます。ラストには感動しました。例え、あんな人生が待っているとしても、それでも「心配することはない」という台詞に救われます。 【かもすけ】さん 7点(2004-01-03 12:36:51) |
3.映画としては色々不満もあるけれど、本物のジャクリーヌ・デュプレのチェロの演奏にすっかりハマってしまった。結果、山のようにCDを買い毎晩デュプレ漬け。しかし、聴けば聴くほど魂を吸い取られるように素晴らしい。いくら天才といっても彼女のように10代の頃にあんな高価な由緒ある楽器を2つもプレゼントされた演奏家なんて、彼女以外にどの位いる?そういう意味で必見の映画です。天才の孤独感なんて、所詮凡人にはわからないでしょう。だって天才である苦しみなんて、天才しかわからないんだから。この世のものとも思えないような音楽を奏でるために生まれてきて、それ以外はとてつもなく辛い人生を送った女性に合掌するしかない。彼女の存在を知らずに死ななくて良かったと思うので、この映画に感謝。 【大木眠魚】さん 7点(2003-08-29 00:58:35) |
2.エミリー・ワトソン、すごすぎ。大竹しのぶみたいなタイプだと思うけど、彼女以上ですね。私もこの邦題は適切なつけ方だと思う。欧米とは文化や情報量に差があるからね。逆に、原題がそういうハンディのないタイトルだったら、むしろ原題を生かしてくれ、と言いたい。英語力も含め、日本の観客もかなりレベルアップしてきているんだから。 【おばちゃん】さん 7点(2003-05-17 11:31:55) |
1.痛々しいお話。私はジャッキーにもヒラリーにも共感できなかったけれど、ラストに浜辺でジャッキーが浮かべた優しい笑顔を見て少し救われたような気がしました。どんな確執があろうと、やはり彼女たちの間には深い愛が存在していたんですね。 【雪うさぎ】さん 7点(2001-04-06 23:23:32) |