9.《ネタバレ》 「ボレロ…べつに興味ないし…」と長くスルーし続けてきた作品をこの度鑑賞してみて、まず「観て良かった」と思うと同時に『愛と哀しみのボレロ』という邦題にちょっと怒った。原題は「百人百様」とか「人それぞれの人生」みたいな意味だと思う。決してボレロが題材ではない。この映画はアウシュビッツ含む戦争時代の悲劇の中を生きてきたいくつかの国の芸術家たちの人生を中心にその次の世代にまで及ぶ大河の流れを描いていく。そして戦争の悲劇に掻き乱されてきたそれぞれの人々が、お互いの人生の何も知ること無く「母の元で救いなく死んでいく小さな子供達を救うために」とチャリティー公演に集結するのである。その公演を観る側にも国境を越えた様々な人生があることが示されてもいる。静かにジワジワとグッとくる。ファンでもなければアーティストの生い立ちや人生の悲喜こもごもなど知らないし、そのアーティストの仕事を「たかが音楽でしょ 」「たかが踊りでしょ」的な軽い気持ちで接することは簡単。けれど、その人たちにも抱え引きずるものはあって、その自分の運命と対峙しながら日々暮らしている人間なのだということに思いが至る。「チャリティーとか言って結局ホントのところ売名でしょ。いいご身分ですこと」というような冷めた視線は向けられないなと思った。芸術というものにもっと敬意を持たなければと思えた。捨て子のエピソードが尻切れトンボで終わったのが残念。『奇人たちの晩餐』の主人公にこの映画で再会とはちょっとしたサプライズでした。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-05 09:44:38) |
8.《ネタバレ》 ボレロに始まり、 ベートーベンの交響曲第7番、 ブラームスの交響曲第1番、 そしてボレロで終わる。 これらのすばらしい音楽と、 ジョルジュ・ドンの神がかり的なダンス。 それがこの映画のすべてでした。 【まちゅか】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-23 23:12:31) |
7.《ネタバレ》 良い作品だ。ラストのボレロのダンスシーンは本当に素晴らしい。しかし、ワクワクするような面白さ、とは異なる。登場人物の多さと、一人二役は、やはり物語の理解に混乱をきたす。とはいうものの、繰りかえし観るにはいささかヘビーすぎる。ということで、この点数。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-30 00:20:27) |
6.とにかくラストのジョルジュ・ドンのボレロの素晴らしさにつきます。生きているうちに一度でいいから生で見たかった。映画にこんなにも音楽が取り入れられるなんて・・・・ 【ピペリカム】さん 7点(2003-06-12 21:51:54) |
5.4つの直線が一瞬交錯する瞬間をクライマックスに、一つ一つの直線のエピソードを丹念に描いた作品、かな。小太鼓から始まるボレロの単調なメロディー、そのメロディーにオーケストラが重なり合う。一つ一つの家族の歴史を、ラストのボレロが象徴しているように思えました。ただやはり長くは感じましたね。どうすればいいかはわからないので、あれがベストの形だったのかな? 【きゃら】さん 7点(2003-05-19 22:39:30) |
4.ちょっと長い。話も1人2役などあって混乱するところもありましたが、最後のボレロを観られただけでも十分良かったです。 【Shina】さん 7点(2002-11-23 21:27:25) |
3.もともとラヴェルのボレロは好きな曲だったんだけど、映画のラスト、延々と演奏される中、あらゆる登場人物が一つになっていくのは、わかっていたけど、いい演出でしたね。今は亡きジョルジュ・ドンのダンスも力強かった。ベートーベンの交響曲第7番に合わせて亡命するシーンが印象的です。 【オオカミ】さん 7点(2002-04-28 15:58:42) |
2.確かに長いけど最後に感動が待ってる 山登りみたい? 【蘭丸】さん 7点(2001-09-16 21:27:37) |
1.ラストのチャリティ・コンサートは感動的。あのダンスが無ければこの映画、注目されなかったのでは?と思うほど。しかし4つの家族を描いた大河ドラマとは分かっていても、長いよなあって気も・・・ 【イマジン】さん 7点(2001-06-05 12:14:03) |