18.《ネタバレ》 痩せ衰えた青年が荒野の中で独り「幸福が実現するのはそれを誰かと分かち合えた時」と一筋の涙を流す。実話だという事で、ご家族の胸中を思うと胸が潰れそうです。この台詞、分かち合える者がいなくとも実現は出来ると私は考えます。 |
17.得るものと失うもの。旅のリアルがあるように思う。 【ようすけ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-11-29 00:06:44) |
16.ありがちなエピソードつぎはぎロード・ムービーを危惧していたのだが、この出来の良さには驚いた。ショーン・ペンという人に監督の才能まであるとは思わなかった。余計な発想一切なし、ただアラスカを目指したいからと、粛々とそれに向けて進む主人公。そのコンセプトで作品全体が確実に統一されているし、陳腐な「自分探し」などとは無縁な潔さに溢れている。主人公と接する人はみんなどこか主人公と同じ匂いがするし(トレイシーだけ浮いている気はするが)、妹のナレーションを挟んでいく構成も効果的。遠・中・近や動・静を使い分けるカメラワーク、静謐ささえ感じさせる音楽もセンスが良い。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-08 00:50:13) |
15.《ネタバレ》 裕福な家に生まれ、多くの物を与え続けられたクリスは大学を優秀な成績で卒業した。しかし彼は貯金を寄付し、カードを切捨て、車を乗り捨て札を燃やし、本当の自由を求めアラスカへ旅に出る。主人公クリスの発言や行動力はとても尊敬できました。アラスカの大自然も素晴らしいです。しかし、人間は一人では生きていけないんだなという事も改めて分かった気がします。綺麗な終わり方をしますが、やるせない気分になりました。クリスは最後幸せを感じているのですが、やはり違う形で幸せを感じて欲しかったです。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 18:52:06) |
14.《ネタバレ》 これノンフィクションなんですね~自由の代償は大きかった.... 【映画】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-08 19:01:41) |
13.バックパッカー的な旅、自然の中で生活っていうのにあこがれる人は多いだろう。自分も少しはやってみたいと思う。しかし、現代文明に染まりきってしまった我々には大自然の中で一人で生きるってのは無理なのだろう。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-12-31 17:34:01) |
12.《ネタバレ》 恐らく多くのレビュワーの方々の感想とは逆に、見ている間はなんとなくいい感じの映画に思っていたのだが、見終わってから振り返るとコマ切れの話のつなぎ合わせ出しかなく、映画のポイントが頭に浮かんでこない、そういう感じの映画だった。 ■会っていった人々との個々のエピソードはなかなか感慨深いのだが、全体としての連結性があまり見えてこないのと、カットバックを多用して時系列にしていないことの効果が「わかりにくくなる」以外にほとんど感じられなかったのとが大きくマイナス。「なぜ旅に出ていったのか」「旅のと途中で出会った人々との交流で、彼はどう成長・変化していったのか」「荒野に一人生きることとは」という3つのそれぞれ重要なテーマをすべて混在させたまま「まあ実話なので」という感じでつないでしまい、焦点がわからなくなってしまった印象。 ■なお、彼が荒野に向かったのは自立でも成長でも、ましてや文明の超越でもない。「人工/自然」という構図自体が近代・文明の所産なのであり、ひたすら自然に向かうのはその裏返し、反転した純化思想に過ぎない。 また、彼は両親とのいびつな関係において愛を受けることが出来なかった。そのため、人と向き合い、自分をさらけ出し、互いに信じあえるような関係を築くという道ではなく、人を避け続けることで「人と向き合えない、向き合うのが怖い自分」を伏せてしまう道を選んだ。彼の生き方は充実はしていた。しかし最後、彼は「幸福を分かち合える仲間」の重要性に孤独の中でやっと気付かされた。 ■ちなみにほとんど表に出てきてないが、同一の環境で育ちながら家を飛び出していったわけではない彼の妹(映画の語り手)との対比というのは実は重要ではなかろうか。別に彼が旅に出たのは環境の必然ではない。妹のナレーションでは「繊細」という語が用いられていたが、彼は傷つきやすかったがゆえに傷つかない環境へ消え去った。他方の妹はそうした傷を甘受するだけの、よくいえば忍耐、悪くいえば鈍感さ、を持ち合わせていた。そういうことだろう。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-03 00:47:53) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 なかなかおもしろかった。バスの夫婦の夫人が海で元気になったのが印象的だった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-26 06:12:20) |
10.《ネタバレ》 主人公と自分は全くタイプが異なるんだけれども、かなり好きな作品だ。 金持ちだが、夫婦仲の悪い家庭に育ち、大学をトップクラスの成績で卒業した主人公は突然蒸発し、長い長い放浪生活を始める。 中年のヒッピーのカップルや農場労働者、シンガーソングライターの女の子、革職人の老人など様々な人々と出会いながら、ひたすらアラスカ行きを願う主人公。それぞれの人々と深いレベルでコミュニケーションをとり、周囲に影響を与えながらも、どこまでも自分の生き方を貫こうとする主人公の意志の強さは自分にはまねできない。普通の青春映画であれば、主人公は葛藤し、挫折し、愛に溺れ、ヤケになるものなんだが、この主人公は異様なまでに老成していて、しかもストイックなのだ。かえって周りの大人が圧倒されるくらい。真面目な人間が本気で放浪をやるとこんなになるものなんだとちょっと怖ろしい。 ラストでこれが実話に基づくことを知り、さらに感動の度合いが増した。何はともあれ、自分の生き方を全うした主人公は立派だと感じた。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-11 22:24:04) |
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9.あまりに潔癖でストイックな青年が辿った道、しかもそれが実話だというのだからとても印象深い話でした。なんとなくこういう生き方を思い浮かべることはありますが、実際にした人がいたということを知ることができて良かったです。 【Trunk】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-19 22:08:09) |
8.大自然の中で生きる事の素晴らしさはよくわかりますが、その厳しさや、一人になった時の孤独感などを考えると誰でもやれるというものではありません。この主人公が出会う人皆に好かれるのは若いのにしっかりと自分の意思をつらぬいて実に立派に生きてる姿に共感を得るんでしょうね。ラストの悲劇は実話なので仕方ないところ。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-09 23:26:32) |
7.《ネタバレ》 この映画は観る者の今の状況によって大きく感じ方が変わる映画なのではないかと思いました。正直、主人公の青年の生き方に共感はできなかった。彼は人生から、自分の周りの環境から逃げていただけなのかもしれない。しかし少なくとも今の僕にはアラスカに向かう道中の彼の姿がすごくまぶしく映った。彼が終盤にアラスカに向かう直前に出会った老人に語った新しい何かを始める勇気、もう一度外に踏み出す勇気、思い切って生き方を変える勇気という言葉。彼の行動がこの言葉に当てはまっているかどうかは別にして、僕にとっては人生に対する勇気なんてことはすっかり忘れてしまって毎日を過ごしている自分に気付かされた映画でもありました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-27 21:32:08) |
6.《ネタバレ》 予備知識無しで観たせいか、衝撃的な作品でした。 ま、いわゆるロードムービーなんですけど、主人公に共感出来ない!出来ない! 彼は何を求めて?何に対して?自分自身なのか?親なのか?この世界なのか? 観ていくうちに主人公はなぜアラスカへ向かうのか?そんなことを思っていました。 そして、やはり共感出来ないままラストを迎えました。 でも、見終わった後、感動はありました。 なぜなんでしょう? 【urara】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-25 17:37:17) |
5.《ネタバレ》 大自然の中では人間もただの生命体の一つであり、その中では何の助けも無く、運が悪けりゃ地に還るだけの存在であるんだなと実感しました。 まあ、意地悪く言えば「頭でっかちでコンプレックス持ちの坊ちゃんが無謀な旅をして(以下略)」の話なんですけど、かつてこういう無謀な旅(というか逃避)を思い描いたことのある人って結構多いんじゃないですかね。自分の頭の中で想像する世界と現実世界との違いなんてわからないし、わかろうともしない時期ってありますからね。 しかし、アメリカってでっかい国だなと改めて感じましたね・・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-20 20:04:59) |
4.《ネタバレ》 結末を知っていたことを後悔。究極の孤独と野性的な生活も荒野のなかでは心地良さそうに感じた。音楽の使い方も良くて、ロードムービーとしての魅力も満載。 【たっけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-12 23:25:01) |
3.たいがい自分探しの旅は独りよがりの現実逃避なんだよね。 そういうイヤな部分も見え隠れしてるとこが好き。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-03-12 00:03:49) |
2.《ネタバレ》 うかつなことに、主人公が最後死ぬことを知っていて観てしまった!! 川の流れが拡大、強大に変わってしまって、主人公は”シマッタ!”となったわけだが。生と死の分岐点だ。現在、43歳、独り身のぼくは、とても他人事ではなかった。 主人公は、大自然の罠にはまって、朽ち果てるわけだあるが、たとえば、街の中だって、高齢の独居老人を考えると、ほんと、他人事でない。どこにいたって、身動きとれなくなれば、へたすれば、死ぬかもしれない。 人は一人では生きて行けない。幸せは、ひととの共存のなかにしかない。 しかし、こんな当たり前な事も、場合によっては実現できないし、主人公のように、 時と経験を重ねなければ、”わからない”事も或る。よく、性格が不器用だとよくいう。一生ひとりであることは、年をとったとき、”家族”がいる人にくらべて、準備することが多そうだ。俳優、ペンはあまり好きではないが、この映画GOOD!ですよ。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-10-02 00:07:11) |
1.《ネタバレ》 60、70年代のアメリカン・ニューシネマのような雰囲気を持つ心地よいロードムービー。淡々とした展開で少々長く感じるところはありますが、手紙の文字から始まるオープニングのタイトルバックはオシャレで、旅で訪れる雄大な自然も美しい。一番はやはり雪の降り積もったアラスカですね。ヘラジカ(だったかな?)を見た時のクリスの潤んだ目と表情が凄くいいです。評価されながらもあまり賞には絡まなかった作品ですが、ハル・ホルブルックはもちろん、クリスを演じたエミール・ハーシュも聡明な顔つきで秀才・御曹子の雰囲気を壊さず、18kg減量しての熱演も素晴らしい。自由な旅の良さと共に自然界の強さ、恐ろしさも実感しますが、この作品ではなによりも「真の幸福」について考えさせられます。「幸福が現実となるのはそれを誰かと分かち合った時だ」安っぽく扱われそうなこのメッセージも、これだけの孤独と苦難を味わった彼ならこの上なく重みがあります。「僕の一生は幸せだった みんなに神のご加護を!」いい言葉だなぁ。主題歌「Guaranteed」明るくも寂しく、エディ・ヴェダーの声、ギターの音が心地よい曲でした。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-07 16:57:43) |