5.《ネタバレ》 もともとB級作品ではあるんだが、こちらもなんか良くも悪くもB級っぽい。
その割にB級的面白味は薄いんだよな。グロさとか、豪快さとかが思った以上に薄味で。
エイドリアン・ブロディは好きな役者だが、不健康そうな役がハマる人なので、マッチョで非情な感じのリーダーといった役柄は正直合わないと思う。だって、弱そうだし。
ダニー・トレホさんも好きな役者さんなんだが、扱い悪すぎだ!
で、チャイニーズ・マフィアだと思い込んでた人が、日本のヤクザ屋さん役だった!
ジャパニーズヤクザ=サムライ というイメージなんだろうな。
このヤクザ屋さんが一番おいしい役だったんではなかろうか。(彼の見せ場のシーンは、凄く浮いていて笑った)
序盤の仲間が少しずつ増えていくくだりや、プレデターさん登場まではかなりワクワク感があって良かったんだが、登場後は失速した気がする。(この感じってオリジナルもそうなんだよな)
人間同士のゴタゴタも結構面白いことは面白いんだけど、そのせいで肝心のプレデターさんの存在感薄くなってる気がする。複数いるのはいいんだが、複数いることで一匹一匹のありがたみというか怖さがなくなっちゃってる。
プレデターさんは正面から襲ってくる事が多く、正々堂々なのはいいんだが、やっぱその分狩られる恐怖ってのが弱い。
後半の展開は、ちょっと意外な部分もあり、面白かったんだけど、非情なんだか、案外優しいんだかエイドリアン・ブロディの役柄があんまり一貫してないのが主人公として魅力薄。だったら、全員無名俳優で誰が生き残るか分らないような作りだった方がワクワクできたのに。
割としっかりとしたマジメなリメイク(新作)だとは思うが、製作に回ったロバート・ロドリゲスが監督だったら、もっとバカバカしくて爽快で豪快で楽しい感じだったんだろうなーって思わずにはいられない。