コクリコ坂からのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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コクリコ坂から

[コクリコザカカカラ]
From Up On Poppy Hill
2011年上映時間:91分
平均点:5.70 / 10(Review 117人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-07-16)
ドラマアニメ青春もの学園ものロマンス漫画の映画化
新規登録(2011-02-15)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-05-27)【イニシャルK】さん
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監督宮崎吾朗
長澤まさみ松崎海(メル)
岡田准一風間俊
大森南朋風間明雄
香川照之徳丸理事長
石田ゆり子北斗美樹
竹下景子松崎花
風吹ジュン松崎良子
内藤剛志小野寺善雄
風間俊介水沼史郎
柊瑠美広小路幸子
小林翼松崎陸
手嶌葵海の友達
白石晴香松崎空
藤山扇治郎
原作佐山哲郎
高橋千鶴
脚本宮崎駿
丹羽圭子
音楽武部聡志
作詞永六輔「上を向いて歩こう」
宮崎吾朗「朝ごはんの歌」/「初恋の頃」/「紺色のうねりが」
谷山浩子「朝ごはんの歌」/「初恋の頃」
宮崎駿「紺色のうねりが」
宮沢賢治「紺色のうねりが」(原案)
作曲坂田晃一「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」
中村八大「上を向いて歩こう」
谷山浩子「朝ごはんの歌」/「初恋の頃」/「紺色のうねりが」
編曲武部聡志「さよならの夏 コクリコ坂から」/「朝ごはんの歌」/「初恋の頃」/「紺色のうねりが」
主題歌手嶌葵「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」
挿入曲坂本九「上を向いて歩こう」
手嶌葵「朝ごはんの歌」/「初恋の頃」/「紺色のうねりが」
撮影奥井敦(撮影監督)
製作奥田誠治(製作担当)
スタジオジブリ(「コクリコ坂から」製作委員会)
電通(「コクリコ坂から」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「コクリコ坂から」製作委員会)
日本テレビ(「コクリコ坂から」製作委員会)
三菱商事(「コクリコ坂から」製作委員会)
東宝(「コクリコ坂から」製作委員会)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(「コクリコ坂から」製作委員会)
島谷能成(「コクリコ坂から」製作委員会)
高井英幸(「コクリコ坂から」製作委員会)
市川南〔製作〕(「コクリコ坂から」製作委員会)
製作総指揮フランク・マーシャル(英語吹き替え版)
企画宮崎駿
プロデューサー鈴木敏夫
川上量生(プロデューサー見習い)
制作星野康二
スタジオジブリ
配給東宝
作画近藤勝也(キャラクターデザイン)
高坂希太郎(作画監督)
米林宏昌(原画)
本田雄(原画)
山下明彦(作画監督)
田中敦子〔作画〕(原画)
新井陽次郎(動画)
編集瀬山武司
録音東北新社
木村絵理子(アフレコ演出)
その他スタジオジブリ(提携)
電通(提携)
博報堂DYメディアパートナーズ(提携)
日本テレビ(提携)
三菱商事(提携)
東宝(提携)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(提携)
鈴木敏夫(キャッチコピー【ノンクレジット】)
読売新聞社(特別協力)
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1
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18.《ネタバレ》 本作「コクリコ坂から」は「風立ちぬ」以上に意地悪な作品でした。一見さんお断り、分からない人は理解しなくてよいと明確に突き放した作風になっていて、それが悪い意味でちょっと鼻につくほどです。時代背景や地域特有の物や風景に精通していないと楽しめない作りになっていて、おそらく現在70-80代の人でしたら最大限に楽しめると思われますが、すでに老人である彼らが率先してアニメ作品を見たがるかどうか。(私の両親が空と同年代ですが、、生ぬるい恋愛要素を含んだアニメ映画を見たがるとは到底思えない)

とにかく説明が少なすぎるせいで世代以外の人では半分も楽しめないかもしれません。タランティーノ監督もそういった作風ですが、あちらの場合は分からない人でもそれなりに解った風に感じられてニンマリさせられますが、本作は分からない人は完全スルー、不勉強な人だとセリフの意味すら理解できない箇所もあったりして非常に不親切だと感じました。
しかし裏を返せばこの作品の裏に描かれている事実、事情、心情までも深く知り得ることができれば非常に楽しめる作品になっているのもまた事実。これほど描写やセリフにこだわった作品も珍しく、まさに唯一無二、評価が二分しているのもまあそれなりに納得できます。

私個人としては宮崎駿にはない優しい作風には心底感心しました。宮崎駿の強引な押し付けより、本作のようなやんわり曖昧な表現のほうが好きです。ただし繰り返しになりますが、作品を完全に理解するには鑑賞後の掘り下げ&再鑑賞が必須で、正直、娯楽作品としてはちょっと敷居が高くて難しい作品だといわざるを得ません。(雰囲気は決して嫌いじゃない)
最後に、恋愛状況がキモイという意見もみられますが、私としてはメルが好きな先輩と大きな障害もなく付き合えそうなラストでホットしました。二人には好感が持てるしお似合いのカップルだと思います。
アラジン2014さん [地上波(邦画)] 7点(2023-07-18 13:50:51)
17.《ネタバレ》 表面上は、「松崎海と風間俊は、兄妹だった!と思ったら違った!めでたしめでたし」といった雰囲気ではある。
しかし、途中にいくつか「もしかすると風間俊は澤村雄一郎の隠し子ではないか」と思わせる伏線があり、さわやかな中にもちょっとドロドロしたミステリーを隠しているところが面白かった。
もちろん関係者は死亡しており真実は闇の中だが、いずれにしてもそういった事を超越した愛情を描きたかったのではないか。
チェブ大王さん [レーザーディスク(邦画)] 7点(2019-05-12 22:31:55)
16.昭和の雰囲気がいいです!
心洗われる青春作
へまちさん [DVD(邦画)] 7点(2017-11-05 23:55:07)
15.《ネタバレ》 いや、こんなに良いと思わんやった!父親の駿監督の女性ヒロインとの微妙な差がとても心地いい。歴代宮崎ヒロインの代表格サツキとメイでもなく、ジブリの詩人のひとり、故近藤監督の「耳をすませば」でもない。これは紛れもなく宮崎吾郎監督の描いた女性ヒロインである。設定は坂本九の時代だが、人物、特に女性たちは、出来のいい邦画の学園ものを観ているような感じすらさせる。ジブリの女性アニメーターたちがモデルではなかろうか?などと考えてしまう。声優の長澤まさみさんがまた大げさじゃなくていい。宮崎さんの作品に多い「は~い」とヒロインが返事をする場面。(特に傑出は「魔女の宅急便」だろう)そこをとってもやはり駿監督とは微妙に違う。これは吾郎監督の計算なんだろうか?いや。きっとそうだろう。選曲も新鮮。もちろんジブリという最高のスタッフがいたからでもあろうが、まったく畑違いの世界からきた監督としては、これはもう合格点じゃなかろうか?まぁ傑出した才能がそろったアニメ業界で、またこれだけの機会があるかどうかはともかく、日本アニメにひとつの秀作ができたことを祝いたい。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-11 22:19:18)
14.観始めて、すぐ「ジブリって、こういう絵と動きだったっけ?」と目を見張る。
いろいろ美しいじゃないですか!。奥行き感、人物の動き、素晴らしい。驚きました。
ファンタジックな王道ポニョの絵も好きですけど、こういうリアル・詳細な絵も良い。
何より、海ちゃんの恋。母の前でいろんな想いが涙になって溢れて来た海ちゃん…。
一緒に泣いたよ。私、おじさんだけどね。
いろいろ辛口な批評が多いけど、良いじゃないですか。こういう作品。
小さな街の中で一生懸命に展開する小さな恋を丁寧に描いてくれていて、嬉しい。
最後の仕上げに手嶌さんのボーカル。←最高です。
じょるるさん [地上波(邦画)] 7点(2013-05-03 01:09:34)
13.《ネタバレ》 映画の始まりから、なんかテンポが合わないというかリズムに乗れないというか。これは『ゲド戦記』の時にも感じた感覚なので、宮崎吾朗監督のリズムに俺が合わないだけなのかもしれません。などと思いつつも、エンドクレジットを見ながら「まあ、ゴローちゃんにしてはなかなか良かったんじゃないかな、うん」などと“上から感想”を思っていたのも事実(苦笑)。いやあ、深作健太なみにビミョーなポジションの監督でありますなぁ~(個人の感想です)。

しかし「血が繋がっていても、あなたが好き」のシーンに、妙に生々しいサムシングを感じてしまったのは俺だけでしょうか?(苦笑)あの瞬間だけは、なんかゴローちゃんが“ジブリの呪縛”から解き放たれたように感じました。←妄想乙。
幻覚@蛇プニョさん [地上波(邦画)] 7点(2013-02-19 11:12:39)(良:1票)
12.《ネタバレ》 久しぶりに良いジブリを観た気がしました。
ゴローちゃんだったので全く期待していなかったのですが
まさかまさかのゴローちゃんが、良い意味で期待を裏切ってくれました。
最近のお父さんは悪い意味で期待を裏切ってばかりですが^^;
なのでジブリの将来は明るいと思えた作品でした。
正直、観る前は5点以下だろうな。と思いました。
良い子ちゃんすぎる主人公、立派すぎる高校生、青春すぎる物語。
そして監督はゴローちゃん。音楽と絵が素晴らしくても、良い映画になると思えない。
それがどうでしょう。大した展開もありませんでしたがジブリらしい良さが久しぶりにこみ上げてくる作品でした。
あと、とても立派な学生達のお話でしたから、今の子供達はどういう感想を持つのでしょうか。
ジブリは大人も観ますが、基本的にアニメは子供の方が好んで観るものだと思います。
これはとても教育によいアニメでした。そういう意味でも良い映画だったと思います。
アキラさん [地上波(邦画)] 7点(2013-02-12 02:43:47)
11.ゲド戦記の評判が悪かったので今回はどうかなと恐る恐る観ましたが最近のジブリでは一番面白かったと思います。
古臭いという意見もありますが自分は逆にそれが新鮮に感じました。
それにしてもサントラがほしくなるほど音楽が良かった。
ポン太氏さん [地上波(邦画)] 7点(2013-01-27 18:24:28)
10.《ネタバレ》 あの頃の文化系学生、いわゆるなんて言うんですか、つまりバンカラ学生の青春をモチーフにしてくれたことはうれしかった。楽しい。こういうの、好き。ただそこを割と大手を振って「恋愛」が走り抜けていくところに妙な居心地悪さを感じました。彼と彼女は、もう少し慎ましやかなはずだ。実は兄妹じゃなかったって話は、お母さんの証言であっさり収めたほうがよかったと思う。それで引っ張ってオチってのもなぁ。
なたねさん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-11 23:04:06)
9.《ネタバレ》 妹属性全盛の時代に敢えて妹を全否定するシナリオ構成に感涙した。
妹でもいい、いや、妹だからいいという世の中の流れに逆行して、妹じゃなくてよかったという着地点は斬新だった。
ほんと血が繋がってなくてよかった。
繋がってたら後でいろいろとややこしい問題に発展しちゃうしね。
これで心置きなくハッピーエンドを迎えられる。
そういうジブリの良心に感じ入りました。
作品自体のクオリティは安定感があって、さすがジブリといった感じでしょうか。
脇役に味のあるキャラがちらほら居たけど、その辺りを上手く活かし切れてないような気もするけど、主人公2人の純愛物語としては、きちんと昇華していてよかったと思います。
ちょっと気になったのは、妙にゴリ押ししてくる挿入歌。
最初から最後までずっと歌を聞かされてる気分だった。
もうちょっとピンポイントで挿入すれば盛り上がったのかも知れないけど、ずっと曲が流れてる感じでメリハリがなかったかも知れない。
もとやさん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-19 16:53:08)
8.《ネタバレ》 まったく期待せずに観に行ったのですが、おもしろかった。「ゲド戦記」がひどすぎたので、期待値が下がりに下がっていたというのもある。「ゲド」を見て絶望した方は、その絶望感を抱えたままみてみたら意外にやるじゃないか、と思えるかもしれない。
良かったのは、主人公の少女・海がさほどジブリ的でなかったところ。駿監督だったら、苦境にあってもがんばりを忘れないはつらつ前向き少女になっていた可能性があるが、吾郎監督の描き方は、非常に淡々としていた。ヒロインだけど、ぜんぜんヒロインらしくない。活躍はするんだけど、その活躍もめちゃくちゃがんばってそうしたというよりも、気持ちの流れに従っていたらスルスルとそっちに引き寄せられていった感じ。キャラクターが全般的に薄味なんだけども、その薄味感が本作にはなかなかマッチしていたんではないかと思う。
「耳をすませば」にかなり通じるものがあるので、好きな方にはおすすめできる。あれがダメならたぶんこれもダメ、かも。
余談だけど、映画みたあと掃除したくなった。
クリロさん [映画館(邦画)] 7点(2012-02-27 18:44:40)
7.いや、気持ちのいい映画でした。街の色合い、登場人物の動き、流れる音楽、話の展開や、キャラクターの会話の掛け合い、どれもが小気味良く最後まで楽しめました。
個人的には理事長大好きです。
ぬーとんさん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-21 22:58:58)
6.肩の力を抜き、心地よく観られた。いつもより音楽が雄弁で、説明は寡黙だった。そういう意味でこの映画は子供向きでは決して無いし、全てに納得のいく説明を求める人向きでもない。カルチェラタンといいメルといい、フランス語の影響が垣間見えるが、これは何故か少しだけ気になる。カルチェラタンのわくわく度といったら最高で、ジブリおなじみのモチーフである掃除も単に古いものを残す懐古趣味ではなく、きちんとした検討や改良を施すことを前提にした懐古趣味であることを示唆しているようで興味深いし、何より楽しい。この映画はラブストーリーであるところが良い。お互いが惹かれあう過程などあの程度で十分だ。人を好きになる理由をくどくどと説明するのは野暮であるし、そもそもあの恋は海原や父親たち、そして何よりメルが毎朝上げる旗が引き寄せた運命なのである。これを解さずして説明不足との批判は妥当しまい。何より説明せずして説明する手腕、説明しないことをしすぎないそのバランス感覚は非常に良かったと思うし、メルの人柄がよく伝わってきて心地よい良作であった。
Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-20 01:28:56)(良:1票)
5.《ネタバレ》 父親と比較するとどうしても評価が低くなる。当たり前だと思います。早い話が、父・駿は客を楽しませる天才だったと思うからです。駿の作品は、キャラクターが徹底的にブラシュアップされており、アクションシーンに非常にカタルシスを感じさせる演出がされており、いつのまにか観客に物語のテーマを伝えているものばかりです。それに比べて吾郎は少なくとも駿と同じ轍を踏もうとは、思って無いような気がします。駿のエンターテイメントのお手本のような作品群に比べ、今回の「コクリコ坂から」は、主役二人のキャラクターが確立されていない(これは声の問題もあると思いますが……)、アクションシーンに大きな盛り上がりが感じられない(風間君の最初のダイブや終盤の海を背にしての全力疾走など)、特に何を伝えたいかよく分からない(言えるとすれば偉大な父親像でしょうか)。客をどれだけ楽しませるかが、映画の出来となるのなれば駿の方に軍配が上がるのは必然と言えると思います。それでも本作は「ゲド戦記」の様な映画の基本すらテキト―な出来だとは思えませんし、宮崎吾郎が敢えて父親とは違う方向に踏み出そうと思っているのならば、その姿勢は心から応援したいです。
民朗さん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-07 23:54:46)
4.《ネタバレ》 宮崎駿の若かりし頃の空気をまんまアニメ化したような作品。新聞部の「風間俊」は、まさしく「宮崎駿」を投影してるんだろう。名前が「俊」と「駿」でそっくりだし。宮崎駿が見てきた全共闘時代、その頃の学生運動さながらの論争を日課としている、カルチェランタンの学生たち。カルチェランタンの存在自体が、スタジオジブリなんじゃないかと思った。オタクな人々の集まりで、色んな派閥はあるけども、スタジオジブリの存続だけは守らなければならない。そしてカルチェランタンは、古い文化の象徴でもある。その古い文化の価値を理解しろと、視聴者に訴えかけている。カルチェランタン建て壊しを撤回した理事長は、その古い文化の価値を理解するに至った。この映画自体が、カルチェランタンのような内容なので、この映画の良さ自体を理解しろと、言われてるようだ。あと大きなテーマとしてあるのが、ヒロインである松崎海に重く付きまとう、亡き父の存在。「父親」という存在の、絶対的な偉大さ…これって、宮崎吾朗と宮崎駿の関係そのものだ。宮崎吾朗もまた、松崎海のように、「信号旗」のようなぎこちない手段でしか、父親とコミュニケーションが取れなくて…そして、いつか宮崎駿が居なくなったとき、父親の偉大さが呪いのように残るんだと、暗喩しているかのように見えました。
VNTSさん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-22 12:55:44)
3.《ネタバレ》 本作が提示した時代の空気や登場人物のメンタリティは、吉永小百合や浜田光夫が最も輝いていた60年代の日活青春映画と同じですね。私はそんな60年代の邦画青春映画を好んで観ています。そして、本作はなぜ自分が60年代の青春映画が好きなのかを確認させてくれました。若者の根底にある上昇志向や向上心、あるいは正しく生きたい願望のようなものをストレートに出すことが恥ずかしいとされる現代の風潮に対し、そこを照れずにやれる。それで不自然にならない時代が60年代なんだと思います。複雑に分化した現代社会では青春の挫折を表現するだけでも簡単にはスタートできない窮屈を感じるが、本作にそんな制約はない。時代が半世紀も昔でも、持ち上がる問題がシンプルでも、そこに揺れる心の機微に魅了されればそれで十分である。それが本作の魅力であり、ひいては60年代の青春映画の魅力でもある。「上を向いて歩こう」を象徴する路面電車の停留所シーンに感心しました。直球のコミュニケーションは清々しく強い。さらに大事なポイントは、実写の60年代青春映画に感じる隔世感が、アニメというメディアが持つ純化とデフォルメ作用によって見易いものに変換されていること。吾朗監督、本作は褒められる仕事をしたと思います。前作ではやたらと気になった「宮崎色」を感じなかったことに鑑賞後に気付きました。これは大きな進歩です。だけどスタート地点に立っただけという見方もある。次回作は「吾朗色」の発現に期待したいです。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-21 01:23:22)(良:1票)
2.長澤まさみとスタジオジブリ作品大好きな友達の一言、昼飯に寿司かうなぎどちらかおごるからという甘い誘惑に負けてしまい、あまり見たいとは思わなかったのに観に行ってしまった。個人的にはこの監督の前作も言われているほど私はつまらなくなかったし、普通に楽しめはした。しかしだ。それでも何だか面白い気がしなかったのだが見てきて良かったかもしれない。全く期待してなかっただけに楽しめた。音楽も映像も雰囲気も悪くない。いや、悪い所か心地良い。何故かは解らないけど普通に楽しめました。宮崎駿という偉大な父親を持つと大変だなあ!それはまるで無敗の三冠馬を父に持つばかりに1つもG1を取れなかった事を責められてしまう可哀想なアイルトンシンボリという馬のようなこの宮崎吾郎さん、宮崎駿というかつて素晴らしい作品ばかりを撮っていながらも「もののけ姫」を境にそこから後は全く意味不明な駄作連発でここからはシンボリルドルフとは全く違う。デビューから無敗で望んだ皐月賞での初黒星を境に引退するまで1つも勝てなくなったフサイチホウオー的な最近の宮崎駿の影響を受けているようなこの宮崎吾郎氏の気持ちを思うと何とも言えない気持ちにさせられる。宮崎駿の血を継ぐてだけで期待され、それに応えられないと叩かれる。凄く可哀想である。期待しすぎてガッカリさせられるなら期待なんてしなければ良いというぐらいで観るのがこの監督とこの映画の正しい見方ではないでしょうか?開幕前は圧倒的最下位予想も開幕の中日3連戦で勝ち越し、今年何か違うぞと期待してみたらやっぱり思った通りかよ!という横浜ファンのようにならぬよう最初から期待せず見たことが良かったかもしれない。確かにかつての宮崎アニメのようなワクワク感も爽快感にも躍動感にも欠ける。それでも期待しないでいたから私は裏切られることなどなかった。最後に一緒に見て来た友達は「コクリコ坂から」で止めるなよ。その後が気になるぞとこの映画のタイトルに対し文句を言ってたことが頭から離れない。
青観さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-18 22:19:50)(良:1票)
1.今作のジブリは、冒険やファンタジーではなく、少女マンガ雑誌「なかよし」に掲載された作品を原作とした、高校生の淡い恋を描いた作品。下宿屋コクリク荘を切り盛りしている女子高生・松崎海が、学校新聞を発行している風間俊に惹かれ、ガリ切りを手伝うようになる、というのが話の発端。「ガリ切り」って分かる人は少なくなってしまったのではないでしょうか。うちにも鉄筆が何本か有りました。
東京オリンピック開催をひかえながらも戦争がまだ遠い昔のできごとになっていない昭和38年。横浜に路面電車が走り、オート三輪が街中を行きます。
監督は宮崎吾朗。近藤喜文が生きていれば本作の監督は彼だったでしょう。
ぶん☆さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-18 00:38:59)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 117人
平均点数 5.70点
000.00%
100.00%
232.56%
386.84%
42218.80%
51815.38%
63025.64%
71815.38%
8108.55%
975.98%
1010.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.80点 Review10人
2 ストーリー評価 5.18点 Review16人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review13人
4 音楽評価 6.28点 Review14人
5 感泣評価 4.53点 Review13人
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