7.《ネタバレ》 まず、過疎化対策と犯罪者更生プログラムの国家事業により、6人の元受刑者を町に受け入れるという設定が面白かったです。
受け入れ担当になった市役所職員を、錦戸亮が上手に演じてました。
優しくて押しに弱い真面目な公務員。でも杉山の「煙草買って来い」は断れるくらいの気概もあります。
ただ、ラストのシーンで、月末が本気で宮越を友達だと思ってるみたいな言動は、ちょっと違和感がありました。
彼は、甘くても人を信じる側の人間なので役柄は良いのですが、そう思えるほどの関係性が薄かったので、やや唐突に感じました。
他の役者陣にも不足はありません。皆、少しの出番でもきっちり自分の仕事をしていました。
のろろ様の言い伝えも面白いので、最後のオチもさほど荒唐無稽とは思いませんでした。
ただ、6人も必要だったのかというと、2時間ちょっとで描くには尺が足りずに各人のエピソードが不十分なので多すぎたと思います。6人が共謀して何かするわけでもないし。
あと、ギターとドラムの演奏がなってないです。
振りにしても、もう少しちゃんと練習して欲しかったです。
凄く面白いとか人に薦めたいとかではないけど、役者の演技もあり退屈せずに最後までじっくり見れました。