9.今日は2020年11月8日。
大統領選挙が混沌とする中、アメリカ主要メディアがバイデンの当選確実を報じ、バイデンが勝利宣言を行った。
このタイミングでCSで放送されていたので久しぶりにマイケル・ムーアの作品を見ることにした。
これまでの作品と比べると角が取れている感じですが、彼のことですから当然主張の根底にあるのは反トランプです。
しかし殊更そこだけを強調するのではなく、
アメリカの政治や民主主義の現状、対抗馬の民主党についても冷静に物申す作品となっています。
あまり馴染みのない出来事も取り上げられていますが、相変わらず巧みな構成で分かりやすくまとめられています。
そんな中にも「ブッシュが骨抜きにされるのは快感だったな。」と所々でムーア節が顔をのぞかせてはいますけどね。
「トランプのおかげで僕は目を覚ますことが出来た。今動き出さなければ。その時間はもう無い。」
本作は2018年の作品。トランプが大統領になって2年。そして次の大統領選挙まであと2年。
「119」とは、前回選挙でトランプが勝利宣言を行った11月9日を指すのだという。
これまでの経緯を振り返り、アメリカの現状を見つめなおし、我々は今、何をせねばならないのか。
マイケル・ムーアが本作でメッセージを出すのはまさにこのタイミングだったのだろう。