1.《ネタバレ》 序盤はいつものステイサム無双!に見えなくもねーのですケド、作品自体は全体的にはもう少しシリアス・シビアとゆーか、特に中盤が結構深刻で陰惨でかなり重めなのですよね(テンポ的にもお話的にも)。ただただ痛快・爽快に娯楽120%!という感じでもない作品だとまずは思いました(ソコは多少好みがあるトコロかと→特にステイサムものとしては)。
しかし、終盤のアクションはシンプルにメッチャ面白かったす。結局はほぼ全員悪人!というお話なのですが、悪人であると同時に全員かなりの手練れ!でもあって、ラストのアクションはなんかかなり高度だと感じましたね。現金輸送の会社が舞台ですが、実際のその業種の方面にチャンと取材でもしてるのか設備や運用にもリアリティが有る様に感じましたし、元軍人の襲撃犯と訓練を積んだ警備会社メンバの戦闘は(特にステイサム一人で何とかなるワケでもない、という意味で)前述どおり相当に高度で諸々見応えが凄かったですね(どちらの陣営も誰しも一筋縄では殺られない様なしぶとさを備えてるとゆーか)。また、襲撃犯は完全防弾装備・警備会社スタッフも防弾チョッキ着用、で銃撃に対する防御力が皆かなり高いのもちょっとユニークだったと思います(ショットガンをブチかましてもまだ止まらないという)。一点指摘するなら、結局オーラスはやっぱステイサム最強!的に締めるのだったら、ソレはラストのアクションシークエンスの中でやり切るべき(いったん流れを切るのはチョイとだけ興ざめ)かとは思いましたかね。ただ、重ねてこのラストのアクションの出来に免じて、少し甘めですがこの評点としておきます。