4.9.11に関与したテロリストとしてグアンタナモに拘留されたモーリタニア人。
彼を起訴に持ち込まんとする軍の検事と、彼の弁護士。
全くの対極からのアプローチで同じ結論に達する。
実話モノ、しかも極めて難しい題材であ、抑揚も少なく非常に地味に撮られた作品ですが、
その2人を演じるジョディ・フォスターと、カンバーバッチと、容疑者。
この3者の切り替えが巧くなされており見る者を引き付ける作りになっていますが、
本作は何と言ってもジョディ・フォスターです。
過去の作品ではなく新作の彼女を見るのは久しぶりなので、
やはり久しぶりの分だけ年をとられたなあと思いますが、
変わらずこういう作品で、こういう芯が通った人物の役が似合う。
そしてここまで考えさせられて、見入ってしまうエンドロールも久しぶりに見た気がする。
実話モノやドキュメンタリーでも実績十分のケヴィン・マクドナルドらしさが感じられます。