1.《ネタバレ》 ずぅぅぅっと気になってたんだよー、この映画。
でも「Blu-rayになったら観りゃいいか…」と考えてたんだが、面倒な事にTwitterでネタバレしている奴がポツポツ出て来やがった……ったく、やめろよ、オイ!
あと、Youtubeで「るい/ホラー映画みるひと。」の動画で、レビューをしてたのもあり、もうこれ以上情報を頭に入れる訳にもいかず、急遽行く事にした。
ただ、なぁぁぁぁぁぁぁぁ~んも語れないわ。
どこを切り取って話しても、全部がネタバレに繋がっていく。
なので、簡単な雰囲気と…観ながら想ってた事を、少しだけ書いてみようと思う。
山奥や自然の撮影の仕方とか見てたら「ストップのシーン」も含めて「ツイン・ピークス」を想い出した。
いやー、ツイン・ピークスの映像は好きだったんだよなぁー…あの音楽と共に映し出される「耽美で静寂のあるシーン」の数々…なのに、住人の心には「漆黒の闇」が潜んでるってのが観てると嫌でも分かってくる。
で、この映画も(うまく言えないけど)人の闇を強く感じた。
物語の中で淡々と進む「羊飼い」夫婦の生活が薄ら寒いし、過去に子供(赤ちゃんや流産かも)を失くしてるのが途中で分かってくる。
いや、山に囲まれた中で、あの生活空間……俺ならどんな思いになるだろう?
って感じで、映画を…ただただ追った。
かの夫婦が、田舎ではなく都会なら…また違った気持ちになるかも…
そんな事を考えた。
■追記のネタバレありの感想■
SNSなんかのネット記事、そして色んな人のレビューを見たんだが、どうも俺の感想とは少し違う。
そこで、この映画の答えみたいなものを書いてみようと思う。
いや、俺の出した答えだとしたら…世の中ってのは(既に)どうしようもないのかも知れない。
けど、それは…今、「この時代」と「この国」に住んでいる価値観だからってのも念頭に置いて欲しい。
ただ、言える事は…「高貴なる貴族」にも「下衆な悪人」にも…そして「普通の俺ら」にも、それぞれに大事にしてる価値観ってものはある。
故に―――アレだ。
相手をよく知りたかったり、行動の意味を見出したい場合は、相手の全てを理解しなきゃ「答え」に到達しない事が多いと俺は思っている。
さて、この映画の回答で、最も多かったのは「宗教論」だった。
始まりの時期はXmasだったので、そこが余計にキリスト論に例えられたのかも知れない。
その、キリスト教とリンクさせたり、最後に出て来る「羊の獣人」を悪魔に例えてたりと結論を出していたのが殆どだった。
俺の考察は「宗教論」でも「幻想的」でもない。
寧ろ(非科学的だけど)現実論っぽくで考えた…。
過去から(俺自身の)下衆な生活…下衆な仲間か周囲に居ると、罰当たりな「ワード」が出てくる。
――それは「獣姦」だ。
まず、リンクを貼るので読んで欲しい。
【メス羊とSEX(某国で羊飼いの見習いの時の体験)】
https://www.moedb.net/articles/1610962276
* * *
特に「羊との~…」ってのは、かなぁぁぁぁぁり頻繁に、色ぉぉぉぉんな人間が話してる内容だったりする。
事実、昭和時代の芸能人が体験談を述べるパターンも、俺は何度か観てきた。
言えるのは…居住する国や土地が違ってくると、俺たち日本人とは全く違う生活風習ってものがあり…目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事が、頻繁に行われてる事実もあるのだ。
本作の「バルディミール・ヨハンソン」監督は、こう言った。
――「アイスランド人は、羊のすべての部位の恩恵に預かっている」と。
いや、生々しくも残酷…そして、現実の話なのだろう。
この言葉を読んだ時に「ああ、俺は当たってるかもな…」と思った。
結論として、キリスト教の宗教観でも、悪魔の登場でもない。
人が羊を性的に交わり、歪なサークルが人間によって発展したって話。
ただ、これを「どのライン」から否定するのか?ってのもある。
レオポンやライガーのような掛け合って生まれた動物は人造だけじゃなく「自然に発生するパターン」もある。
それは認めてるのに、人間はダメってのも(人間のモラルじゃなく大自然の理的に)少し違う気がしてたり……いや、俺自身は全く興味はないけど難しい。
取り敢えず、もし俺の推理が当たってるとした場合…。
コンプラで映画がドンドン縮小されてる、この時代に「若干のレジスタンス的な行為をする監督だな…」と、俺は若干嬉しくなってしまった。
いや、羊に対しての行為を推奨するって意味じゃなくね?