7.昔の東宝特撮の中ではなかなか出来のいい作品だと思います。 水中から睨んでいたり、嵐の海を乗り組員を襲ったり、ガイラの恐怖感がなかなかのもので、空港に上陸してきた姿を遠景で撮っていたのも妙なリアリティを感じさせました。 自衛隊の攻撃がそこそこ効果を挙げ、光線を浴びたガイラが山林をぶっ倒しながらのたうち回る攻防戦の一連の合成や、音楽とマッチしたテンポの良さも引き込まれるのものがあります。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-21 20:47:21) |
6.これぞプロレス映画。隣近所の迷惑も顧みず、壮絶バトルを繰り広げるは、文字通り血肉を分け合った大巨人同士。譬えるならばまさに、アンドレ・ザ・ジャイアントvsモンスター・ロシモフ、「二人民族大移動」by古舘伊知郎。いや、巨体ながら(アンドレと違って)この素早い動き、これはまさに、ジャンボ鶴田vsジャンボ尾崎。ってそりゃ野球選手だろう。いや借金王だろう。あ、プロゴルファーか。ま、とにかくですね。ひたすら怪獣のバトルを楽しめる映画が、この作品。カラー作品では合成映像が不自然に見えやすい(見えやすかった)ものだけど、本作は見事な処理で、臨場感も満点。理屈抜きで楽しんでください。とか言いつつ、うーん怪獣ってやっぱし爬虫類系とか節足動物系とかがいいなあ。サル系も悪くは無いけど、一匹ならず二匹となると、絵ヅラ的にはちょっとダサい。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-16 22:51:45) |
5.《ネタバレ》 困ったぞ!さっきお隣さんから頂いたタコ料理を今夜のおかずにと思ってたのだが、冒頭の船のシーンのあのタコの足に食いつかれるようにして男が襲われるシーンを観てしまったものだからタコを食べることが出来ないでいる。しばらくはタコなど食べれそうにない。それはさておき、怖い。とにかく怖い。海から出てくるガイラが羽田空港で逃げ惑う人々の前に姿を表すところからして怖いのに、暴れだして人を食う。凄い。怖い。顔付きも物凄く不気味、そして、もう一つの怪獣、サンダもサンダで怖い。そんなサンダが女を自分の手のひらに乗せるのを見て、何だか「キングコング」を思わせる。もしかして?この映画は「キングコング」を参考にして作られたのか?特撮シーンの凄い迫力、昨今の映画のように物凄いCGなんてなくても伝わるリアルさとテンポに映像の持つ力によって見せる。これが映画の力だと言わんばかりの凄い迫力で迫ってくる。ただ話としての面白さやサンダとガイラの兄弟対決的な要素に関してと水野久美のアケミとスチュワート博士とのやりとりがそれまでの緊張感ある中でやや弱いのが気にもなる。そういう欠点も多くはないが、怪獣映画として観れば少なくとも平成に入ってからの「ゴジラ」シリーズよりは全ての面でよく出来てはいるし、面白いことだけは間違いない。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-04 20:26:57) |
4.《ネタバレ》 私が初めて封切時に映画館で観た東宝特撮映画で、いまだに軽いトラウマが残っています。ゴジラシリーズ以外の東宝特撮怪獣映画は、ハードな物語設定で怪獣の恐怖を追及する作品が多いのですが、本作はその中で最高傑作と言えるでしょう。東宝特撮怪獣映画があえて避けてきた「捕食者」としての怪獣をテーマにしたことが観る者の本能的な恐怖心を刺激します。前作で地底怪獣バラゴンに「捕食者」的なキャラクターを持たせていますが、直接描写は見られませんでした。ところが本作では、人間型怪獣フランケンシュタインがヒトを貪り食うというカニバリズム的な映像を見せてくれるわけで、これはガイラの造形と相まって実に怖いです。特筆すべきは自衛隊の対怪獣戦で、軍事作戦としてリアルな演出で見せてくれます。メーサー殺獣光線車が逃げるガイラを追って光線を放射すると、ガイラの前方の木が光線に当たってと激しく吹き飛ぶシーンは、現在の眼で観ても興奮させられます。 【S&S】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-07 11:51:54) (良:1票) |
3.とにかくガイラが怖いねん。顔つきとか、大きさとか。なんでそんな姿なん?てずっと考えてもーた。海のシーンで泳いでる人の後ろから迫ってくるガイラ、飛行場で暴れて人を食べるガイラ、どれもトラウマになるほどやわ。走るとこがまた怖いねん。飛行場のシーンで滑走路を走ってって、海にドボーンと入るとこ、子供がプールに入るような感じやねんけど、この人間臭さい動きが怖いねん。後、鳴き声、キシャーって、凶暴感が出ててこわひ。そんなガイラと自衛隊の攻防をたっぷり見せてくれる。ただ、博士のシーンはなぜかダルかった。サンダはえーもんやから救わなってノリがなんか。いっそのことどっちも悪にしたほうがもっと怖い映画になってたかも。てゆーか、それこそ大量のガイラを出してくるラストとかにしたら。想像したらさらに怖い。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-23 22:55:22) (良:1票) |
2.「 太陽の 光を避けて 人を食う 夢に出そうな 海棲む弟 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
1.《ネタバレ》 特撮史上最恐の怪獣といえば、ガイラしかない。ゴジラも含め、通常、怪獣といえば、いくら街を破壊し、人が死のうとも、それは「単なる結果」にしかすぎません。しかし、ガイラの場合、「人を喰う」という明確な意志を持って襲ってくる!なまじヒト型の姿をしているから余計に怖い。幸い私は、この作品を大人になって観たからよかったものの、冒頭、遭難した漁船員を抜き手で泳ぎながら追いかけるガイラの姿を幼少時見ていたら・・・トラウマになっていたかもしれません。 円谷、本多、伊福部トリオが大人に向けて作った最後の特撮映画かもしれませんね。 【東京サンダ】さん 7点(2004-01-03 09:34:10) (良:2票) |