13.この頃からだよなあ、北海道を舞台に降旗監督と山田洋次監督による高倉健さんの争奪戦が始まったのは (笑) 前半の犯罪サスペンスに対して、後半はワケあり中年男女による北の国からさすらい恋慕情編、、となっていて、よくよく考えれば無茶苦茶なストーリーですが、高倉健さんを観て、何かしらを感じるべき映画、もうそれだけでいいのかもしれません。特に、名カメラマン木村大作氏による駅舎の寒々しくも美しい雪の風景が、健さん (の孤独、力強さ) を十分に引き立てています。 その健さんと倍賞千恵子さんが赤提灯でしみじみ飲めば、まさに演歌の世界ですね。私は、2022年の大晦日に観ましたが、年の瀬に鑑賞してよかったとしみじみ思えます。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-01-05 21:41:37) |
12.《ネタバレ》 八代演歌の舟歌の世界。大人のメロドラマ。女優陣が良い。倍賞さんはいうに及ばず、いしだあゆみが雪の駅で敬礼しているシーンが好き。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-01-23 16:41:10) |
11.ドラマとしてはまあ「健さんの映画」な訳で日本的情緒山盛りだが、組織の中で自らの矜持を持ちつつも揺れ動く男の気持ちがよくでていたと思います。倍賞千恵子、烏丸せつ子、宇崎竜童といった脇役陣も非常に良かったです。 全編季節感に溢れた北海道の風景が美しく、画的に良いシーンがたくさんあった。この時代北海道が舞台の映画?TVが多かったような気がするが、流行らせようとしてたのかな? 本作の舞台の一つであった増毛駅も雄冬との連絡船も今はもうなくなりました。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-21 21:21:16) |
10.《ネタバレ》 あゆみさん、烏丸さん、古手川さんの短編集がそれぞれあり、最後の倍賞さんで、一応話が繋がる構成。見終わった後は倍賞編しか全く記憶に残らない程、最初の3本が薄っぺらい。倍賞千恵子はどこか危うい影があり、健さんに惚れていくのも、太い様で細いところが非常に魅力的だ。だから、健さんも最後まで身分を明かすことがないのだろう。短編集的な構成は何とかならなかったのだろうか。悲しい作品ですが、最後が良かっただけに惜しいです。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-08-29 08:09:18) |
9.《ネタバレ》 健さん追悼番組で再見。希望の無い重く悲しい物語。直子の過ちを許せず離婚。すずこを気にかけるが彼女の人生に関与して助けてやるわけでもなく、運命的な出逢いをする桐子とも宿命的に別れ、自分の仕事に疑問を感じ続けてるのに辞めることが出来ない。そんな物語だから、救いや癒しや希望は無い。だが心に重く響くものがある。 演者がいい。雪が降りしきる銭函駅での冒頭のシーンで、直子を演じるいしだあゆみが、まるで映画のクライマックスかと勘違いさせるような演技を見せる。桐子を演じる倍賞千恵子もいい。健さんが初めて居酒屋を訪れる時のワンシーンワンカットの演技が素晴らしい。完全に高倉健を喰っている。根津甚八は30秒くらいしか登場しないが、めちゃめちゃかっこいい。大滝秀次は相変わらず渋いし、宇崎竜童のチンピラ風情もいい味出している。 駅STATIONは、間違いなく名作の挌印が押されている映画だが、改めて観て違和感もあった。健さんが雪の中に渋く佇んでいる。健さんファンなら、実はもうそれだけで満足で、僕もほぼ満足なのだが、この映画には、謂わば高倉健的指向性とでも云うべき過剰な情緒があって、この雰囲気を味わうべしと云う暗黙の強制を感じてしまうのだ。これが映画の本質であってはならない。いしだあゆみや倍賞千恵子がいい演技をしてたと云ったが、それは情緒を醸していたからではなく、彼女らはこの物語の特定の設定に相応しい素晴らしい演技をしていたからだ。 【ヒロポン】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-11-30 04:14:44) |
8.何はともあれ、健さんが出ているだけで映画は締りがある。いしだあゆみもうつくしい。楽しめました。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-15 11:09:38) |
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7.《ネタバレ》 演歌を地で行く世界。 これを見ると演歌もいいものだなぁ、と感じる。 倍賞千恵子が営む居酒屋でのシーン。 高倉健と倍賞千恵子の俳優と女優とのぶつかり合い。 お互いの人間味が弾けんばかりに静かに対峙する。 尺の長さ、前半の無意味なシーン、倍賞千恵子の愛人が実は指名手配犯だったというオチ、テレビ役者が多すぎ、とマイナス点は見受けられるものの、全体としてはなかなか良い雰囲気になっていたのではないだろうか。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-23 23:00:38) |
6.まぁ良くも悪くも健さんワールド全開って作品かな。 何だろこの人の魅力って。 喋りはややどもってて聞き取りづらく、 動きはギクシャクしたロボットの様な素人さ。 演技だけを見れば大根ギリギリ線なんだけど ・・・顔と背中の演技だけは超一流! UPでOK!引きでOK! 喜怒哀楽を顔と背中で演じ切れる日本で唯一の、 いや世界で唯一の役者だと思う。 いやぁ~感服致しました。 おぉーっとレビューし忘れるところだった。 主人公英次の運命の3女神(何か…変。)とも言うべき【直子】【すず子】【桐子】が オムニバス的に登場しストーリーの主軸となる警官殺しの犯人逮捕へと帰結する話。 それぞれの舞台が全て【駅】で括られており主題の整合性を保っている。 とにかくこの作品、往年の名優達が目白押しで 若き日の姿が懐古的且つ叙情的感情を押し上げつつ堪能できる。 特に3人の女優の中の桐子を演じた倍賞千恵子の 気風のいい飲み屋の女将さん振りには正直惚れた。 あぁー熱燗呑みたくなってキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! |
5.誇りと信念を持って職責を果たす三上刑事。その職責は、他人の命を絶つ事の苦しみを伴い、男女の情よりも重い。そんなやるせなさを「舟唄」流れる空間がかきたてます。 |
4.小学生の時観にいきました。一緒に行った母に「どうしていしだゆみは高倉健と別れるの?」と質問したら「高倉健は観るだけでいい。夫婦にはなりたくないなあ。結婚するなら菅原文太がいい」などと、意味不明の回答をされた記憶があります。 ちなみに、いしだあゆみは「北の国から」では敬礼ではなく、手を振っていますね。脚本は同じ人だけど。ところで、高倉健扮する三上刑事はこのあと武田鉄矢の後任として沼津に転勤になるのはご存知でしょうか?「刑事物語」でご確認を。 |
3.常連の集まる居酒屋に,新参者がフラり来てしまった気分で恐縮ですが… 五感をイイ具合に刺激される映画だと思います。銭函には最近寄りました。あそこは雪深い土地のようですよ。北海道と健さん+倍賞さん,ホントお似合いです。 【ロウル】さん 7点(2003-12-20 23:37:57) |
2.健さんの寡黙さは定番なんですけど、そんな中でボソリとお笑い言って笑わせてくれると効きますなぁ。普段寡黙な人のひと言が重いように、寡黙な人のお笑いもまたインパクトがあるというワケで。海、雪、汽車、酒、演歌、男と女。大変にベタなキーワードから作られているような映画ではありますが、これぞニッポンの映画。いしだあゆみが、いい表情見せてくれます。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2003-12-09 10:13:53) |
1.これ、結構好きです。それも八代亜紀の舟唄がぐ~んと効いてます。雪深い北国、大晦日の恒例歌番組、ひっそりした居酒屋、熱燗!寂しい男女が向かい合ってる、、、もうこの場面だけでこの点数です。無口な健さんと雪・というシュチュエーションの作品は多いけど、中ではこれが一番好き。 【キリコ】さん 7点(2003-11-28 22:00:31) |