6.《ネタバレ》 前半は、若者たちのいかにも若者らしい振る舞い、行動という感じで、パーティやバケーション、乗り物に対する羨望的描写、
突然喧嘩をおっぱじめたり祭りの射的ですら格好つけちゃったりと、今の感覚だとなんかイタイ行動が多いんですが、
50年代ってのはこういうストレートな行動が、そのまんまストレートに格好良かったんだろうなと、
そういう意味ではとても幸せな時代だなと鑑賞しながら思ったものです。
そんなことを考えながら見てると、後半からは一人の女性、それも不倫を楽しむのものすごく奔放な女性と、
純粋な弟、そしてそれに嫉妬するにいちゃんの3人で話が進む。どんどん面白くなってくる。
果実たちがだんだんとこじれて危うくなってくる。でもラストは穏便に丸くおさまるのかな、なんて思っていたからびっくり!
もうね、唖然としちゃった。本当狂っちゃった。まさかそんなことしでかしちゃうなんて。
弟のラストの目が忘れられない。もう復讐心しか映らない、悲しく冷たい目。
でもその展開に驚くと同時に、彼の気持ちもわからんでもなかったり。人の狂気性を認識させられる。さすがは名作。