14.《ネタバレ》 面白くないと聞いたうえでの鑑賞のためか、結構よかった。 時代設定、テーマが個人的に好きだからだろうか。 科学技術と人類とのあり方を扱った作品は数多あるが、お爺ちゃんとお父さんの両極端な科学に対する考え方に振り回される主人公(視聴者といってもいいかもしれない)が他から影響されつつも自らの信念を見つけ、それを貫くまでの過程がなんともいえない。 あと破壊兵器の中に遊園地というセンスが大好き。 ただ、声優陣が残念…。 【norainu】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-27 13:15:31) |
13.《ネタバレ》 結構、評価が低いですね。でも自分は大友克洋ファンとして、万博で戦争おっぱじめるという設定からさすが、なんて思ってしまいます。特に潜水夫みたいのが、階段をのぼろうとするとつまづく場面なんて笑ってしまいました。こんな緻密なアニメ、最後までよく創ってくれました。今回の大友さんが描くじいさんや女の子は、大友さんのマンガでは絶対出てこないような、大友さんのセンスからはみ出てます。あのスチーム城も、もうちょっとカッコ良ければなあ、とも思いましたが、でも大友ファンとして、十分楽しめました。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-10 12:13:15) |
【k】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-31 19:31:08) |
11.レイの声がいまいち聞きにくかった。スカーレットの存在はムリヤリな感じがした。でも、19世紀イギリスは大好きなので、興味を持って見れました。 【pani】さん 7点(2004-12-01 15:01:18) |
10.やはり何人かのタレントのにわか声優っぷりが耳障りだった。特におじいちゃんは厳しかったな、いつ噛んでしまうのかと聞いているこちらがハラハラした。内容については、映像はこれぞ大友!!って感じでよかった。ただストーリーを19世紀のイギリスという風に歴史に当てはめてしまったため、なんか弾け切らなかった気がする。 【よっふぃ~】さん 7点(2004-09-02 16:56:32) |
9.8/26夜映画館で見た。客は4人。最初ははずしたかなと思った。しかし、女の子が出てきたあたりから面白くなってきた。嫌な女と思っていたのに、途中からかわいく見えてくるのがこの映画のいいところだ。未来少年コナンのモンスリーのような感じか。スチーム城の低圧になると温度が下がり、凍るという設定はとても科学を感じさせる。誰も考えつかなかった設定でそれを迫力満点の映像に仕上げてくれたところがよくて感心した。最後の部分はなかなかハラハラさせてくれて実に面白かった。祖父対父に象徴される、科学のあり方がテーマ性を持っている感じでこのアニメが単なる娯楽とならなかったので良かったなと思う。最後のエンディングの映像がけっこうストーリー性を感じて面白かった。 最初の部分が?という感じだったので7点。 期待しないと、おおっと思うそういう映画。 【なかがわ】さん 7点(2004-08-27 23:31:17) |
8.《ネタバレ》 “ぶっ壊し映像のオーソリティ”の面目躍如の作品。いやぁ、映画館で観てよかった。少年少女が主役の冒険活劇として見たら、この作品は駄作でしょう。それは集客するための方便であって(この方策が功を奏したかは別)、大友がやりたかったのはプシューピシュー、ガッシャンガッシャンのスチームパンクだったんでしょう。蒸気兵や、城内のクレーンハンドが出てくるたんびに“キター!”と小躍りできましたよ。本職の声優に比べちゃ“?”な部分もあるが、鈴木杏もがんばってたし、小西真奈美もよかった。今度は、予算縮小されちゃってもいいからオッサン向けの映画作ってね、大友先生。観客、オッサンばっかだったよ(笑)。 【ダブルエイチ】さん 7点(2004-08-27 15:10:37) |
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7.映画館で見てる間は「面白~い」とワクワクしながら楽しめた。僕も「AKIRA」の世代(当時中学生)ですが、時間が経ちすぎたおかげで、妙な思い入れをもたずに見れたのがよかったのかもしれない。けど、映画館を出ると、他の方のレビューにもあるような疑問が次々とわいてきてしまう・・・。数日後にレビューしたら、すごい辛くなっちゃいそうなんで、さっさと採点しておきます。あまりメカに関心がない観客としては、最後のスチーム城の変形はくどかったけど、その分、レイとスカーレットの脱出シーンは、とにかく爽快で気持ちよかった! あの爽快感を味わえただけでも、映画館で見た甲斐があったなあと思います。 【ころりさん】さん 7点(2004-08-24 11:40:15) |
6.視覚効果と中村賀津雄さんの何言ってるかわかんないので肩が凝りました。 レビューを見てみると客入りのよかったところもあるようでしたが、こっちでは スカスカでした。大友を知ってるから観に来ているといった具合に。 動く城つながりでは完敗のようです。 やはりラピュタっぽかったりなんだりで、色々と他の作品に酷似してるとこがありましたが、それでもその感想が出てきたのは観終わってからでしたよ。観だすとグイグイ引きこまれました。おかげで冒頭の有様なんですが。 そこまで大騒ぎにもなってないし、これくらいの集客で丁度よかったのかもしれませんね~。観たいと思った人は前評判がどうであれ観ちゃうんですよ。それでいて期待の範疇はクリアーしてくるんです。それが大友ですw 【楊夫人】さん 7点(2004-08-24 00:53:43) |
5.最近の日本のアニメ映画はあんまり観てませんが(押井とか?)、哲学的で陰な感じのが多いと思うん。。コレは『AKIRA』の世界観は継承してないけど、安心して楽しめるワクドキを与えてくれるのではなかろうか?などと、予告を観て思った訳で・・。周りの評価も低かったし、モチベーション上がってもて(笑)んで、いざ始まると・・画面に圧倒され!!『AKIRA』漫画版では崩壊しそうなビル群を書き込みすぎてボツにしたと言う逸話を持つ大友氏。書き込みに対する情熱はまだ健在。なんとも細部にまで丁寧に描かれてる。車窓から~♪それだけでぼくは満足だったんですが、レイの顔が一瞬金田になったん♪嬉や~。。「おいおい・・」なユーモア(斉藤さん良かった)も含めてぼくも手塚氏を連想しました。タイトルもだよね??多々あるつっこみを差し引いても満足出来ました♪ 【れこば】さん 7点(2004-08-13 11:41:25) |
4.良く出来た作品だと思いますよ。大友の得意とする細密な背景、実写と間違うくらい綺麗な映像、実写でもなかなか出来ない大胆な構図とかね。でも残念なんだけどあまり評価があげられないですね。冒険活劇と謳っている割にはシナリオが中途半端、あの断ち切り方では大人は許しても子供は許してくれないです。多分、これが宮崎駿・富野由悠季・高坂希太郎・今敏とかいう人だったらもっと上手く纏め上げたかもしれない。大友自身が独創的な人なんだから、独創から外れた”並”の事をしようとしても評価は上がらないと思います。(この辺は難しい居所ですけどね)あと、皆さんは結構「ラピュタ」を思い出しているようでしたけど、あたしは「ナディア」を思い出していました。まぁ、メタ的に変わりは無いのですけど、やはり「ラピュタ」に見られる空想感よりも現実に近い所でやっている感じがそう見えたのかもしれません。あと、万博もありましたし(笑)。 声優に関しては、主要な所を声優を使わなかった事はあたしはやはり失敗だと思ってます。まぁ、中村嘉葎雄、津嘉山正種、児玉清、斉藤暁あたりはそれなりに上手いんですけど、でも良く見てみると中村嘉葎雄と斉藤暁の役以外は結構平板でも出来るんですよ。小西真奈美が上手く聞こえるのは役柄にあまり感情的な表現を必要としないからで個人的には普通に声優使ってた方がもっと声に表情を出せたのではなかなぁ。鈴木杏は論外。こういう吹替えで女性が異性の吹替えをする難しさみたいなものを露呈してしまった気がします。やっぱりこの辺は演じ慣れてないと駄目かもしれない。役者としては小西真奈美も鈴木杏はとても良いと思っているだけに残念ですね。あたしは宮崎駿の最近のキャストにも不満を持っているんだけど、宮崎の唯一の救いは演技を徹底させる所なんです。大友が何処まで演技をさせているかはわからないけど、せめて普通に役者を使うならAKIRAの様にプレスコを使うべきではなかったかと思います。 【奥州亭三景】さん 7点(2004-08-08 20:16:30) |
3.この映画を観た最初の感想は「凄い」。それ以外に表現のしようが無い(^^;;とにかく映像の圧倒的なパワーに全てを押し切られてしまい、ストーリーもへったくれもあったもんじゃない。み、見終わった後にもの凄い疲労感が…(笑)。蒸気の噴射とパイプメカのアニメーションは、見事としか言いようがなかったですね。ああ、大友さんこの部分のアニメーション作るのすっごく楽しかったんだろうなあ…と言うのがよくわかります。スチーム城とスチームメカ(?)による飛翔シーンを描きたいがために存在する映画なのでしょう。脚本的には破綻している部分が多いし、声優がイマイチで(スカーレット役の小西真奈美は良かった)ちょっときつい部分は大いにありましたが、映像のパワーに負けました。ちなみにAKIRAは観たことが無いので、大友ファンでなく一鑑賞者としての感想と言うことで。 【深海】さん 7点(2004-07-29 23:52:52) |
2.《ネタバレ》 少年の冒険活劇を想像したのですが、少し違ってました。で、面白くなかったかというとそうでもなくて、ちゃんと大友ワールドなるものが堪能できて良かったです。科学に執り憑かれた人間の悲喜こもごもを緻密な「絵」によって表現されている点ではポイント高いです。ただ、惜しむらくは壮大なる親子喧嘩に終わってしまい、その代償がロンドンの街の崩壊という結果になっていること。勧善懲悪といった図式ならば、街の惨劇も「悪」を懲らしめる場合、涙を飲むのでしょうが、いかんせん科学者の自己満足、そして親子の葛藤だけで、街が潰されるのはどうにも後味が悪いです。それだけ、科学そのものより、科学を扱う人間性の愚かさを象徴しているのでしょうけど。でも、ものすごく印象に残ったシーンがあって、それは主人公のレイがスチームボールを使って空を飛ぶ所で、壊れた街の家の窓から幼い少年の瞳に、空飛ぶレイの姿が映る所。白い軌跡を残しながらまっすぐに飛ぶ、その様を少年は羨望に似た眼差しで見つめる。「科学」への正しい憧れ。科学への純粋な驚きみたいな感じがして、少しグッときました。ひょっとすると最も言いたかったことは、このことではないのかな。そのために、レイを飛ばしたのではないかな。そんなことを思いました。 【映画小僧】さん 7点(2004-07-27 12:01:33) |
1.これぞ映画の醍醐味。 映画館でなくては味わえない迫力ある映像と怒涛の重低音。 大友作品特有のビジュアルショック然とした映像が 乱気流の如くスクリーン全体に席捲している。 確かにストーリーはグダグダで単なる親子喧嘩が 稀有壮大なオモチャを使ってドタバタしているだけと 軽くまとめちゃえばこんな感じなんだけど、 このドタバタを表現する力が有るのが 大友克洋の最大の魅力なのではないだろうか。 声優陣はジブリ同様「大友よ、おまえもか!?」と言いたくなる程、 有名人を多用し、ある意味作品の質を落としてはいたが 今の時勢では止むを得んといったところか? 04年秋の某アニメ映画にキムタクが声優やるよりは耐えられるレベル。 特にロイドの声を演っていた中村嘉葎雄や エディの声を演じていた津嘉山正種などは実写同様の 重厚且つアクの強い演技で作品に深みを与えていて好感が持てる。 中村に至ってはあの特徴ある声に最後まで魅せられて 『誰だろう?』と判らずクレジットを見て納得。 流石は名優の演技と感服させられた。 穿った見方をせず素直に見れば大変いい作品だと思う。 |